【完全ガイド】和室を洋室へリフォームする費用は?工事内容別の相場と安く抑えるコツ
- seira murata
- 9月20日
- 読了時間: 18分

和室を洋室にリフォームしたいけど、費用がいくらかかるか不安ではありませんか?この記事では、6畳・8畳の広さ別リフォーム費用の総額相場から、床や壁、押し入れといった工事内容別の詳細な内訳まで、網羅的に解説します。結論として、費用相場は25万円~100万円と工事範囲で大きく変動しますが、相見積もりや補助金の活用で安く抑えることが可能です。失敗しない会社選びやおしゃれな事例も紹介し、あなたのリフォーム計画を具体的に進めるための全てが分かります。
1. 和室から洋室へのリフォーム費用の総額相場
和室から洋室へのリフォーム費用は、工事の範囲や部屋の広さ、使用する建材のグレードによって大きく変動します。まずは、最も気になる総額の費用相場について、部屋の広さ別、そして工事内容の規模別に詳しく見ていきましょう。
ご自身の希望するリフォームがどのくらいの費用感になるのか、大まかな目安を掴むための参考にしてください。
1.1 部屋の広さ別(6畳・8畳)の費用目安
一般的にリフォームを検討されることが多い6畳と8畳の和室について、洋室化する際の費用相場をまとめました。この費用には、床をフローリングに、壁と天井をクロスに、そして押し入れをクローゼットに変更するといった、一通りの内装工事が含まれています。
部屋の広さ | 費用相場 |
6畳 | 25万円~80万円 |
8畳 | 35万円~100万円 |
上記のように、同じ工事内容でも費用に幅があるのは、使用するフローリング材や壁紙(クロス)のグレード、クローゼットの仕様、そして現在の和室の状態によって必要な下地処理などが異なるためです。あくまで目安として捉え、正確な金額はリフォーム会社からの見積もりで確認することが重要です。
1.2 最低限の工事とフルリフォームの費用比較
「できるだけ費用を抑えたい」場合と、「デザインや機能性にこだわりたい」場合では、工事内容が大きく異なり、費用も大幅に変わります。ここでは6畳の和室を例に、最低限の工事と本格的なフルリフォームの費用を比較してみましょう。
工事の範囲 | 主な工事内容 | 6畳の費用相場 |
最低限の工事 |
| 25万円~45万円 |
フルリフォーム |
| 50万円~120万円以上 |
最低限の工事であれば25万円程度から可能ですが、断熱性能の向上や使い勝手の良い収納、デザイン性を追求するフルリフォームでは100万円を超えるケースもあります。どこまでのリフォームを望むのか、予算と合わせて事前に家族で話し合い、優先順位を決めておくことが、満足のいくリフォーム計画の第一歩となります。
2. 【工事内容別】和室を洋室へリフォームする費用の内訳と相場

和室から洋室へのリフォームは、どの部分をどこまで工事するかによって費用が大きく変動します。ここでは、代表的な工事内容ごとの費用内訳と相場を詳しく解説します。ご自身の希望するリフォーム内容と照らし合わせ、予算計画の参考にしてください。
2.1 床のリフォーム費用 畳からフローリングへ
和室リフォームで最も一般的な工事が、畳をフローリングに張り替える工事です。費用は、使用するフローリング材の種類と、畳を撤去した後の下地調整の有無によって大きく変わります。
畳の厚みとフローリングの厚みは異なるため、多くの場合、床の高さを調整するための下地工事が必要になります。また、マンションの場合は防音性能が求められるため、遮音性の高いフローリング材を選ぶ必要があります。
工事内容 | 6畳の費用相場 | 8畳の費用相場 |
畳の撤去・処分 | 2万円~4万円 | 3万円~5万円 |
下地造作・断熱材設置 | 4万円~8万円 | 5万円~10万円 |
フローリング張り(複合フローリング) | 5万円~12万円 | 7万円~15万円 |
合計 | 9万円~24万円 | 12万円~30万円 |
※無垢フローリングなど高品質な素材を選ぶと、材料費がさらに高くなります。
2.2 壁のリフォーム費用 砂壁や土壁から壁紙(クロス)へ
砂壁や土壁、繊維壁といった和室特有の壁は、そのままでは壁紙(クロス)をきれいに張ることができません。そのため、既存の壁の上にベニヤ板などを張る下地処理が必要不可欠となり、この作業が費用の大部分を占めます。
壁の状態によっては、既存の壁を剥がしてから下地を作る場合もあり、費用が変動します。
工事内容 | 6畳の費用相場 | 8畳の費用相場 |
既存壁の処理(アク止めなど) | 1万円~3万円 | 2万円~4万円 |
下地造作(ベニヤ板上張り) | 4万円~8万円 | 5万円~10万円 |
壁紙(クロス)張り | 4万円~6万円 | 5万円~8万円 |
合計 | 8万円~17万円 | 10万円~22万円 |
2.3 天井のリフォーム費用
和室によく見られる竿縁天井や格天井を、洋室風のフラットな天井に変更する工事です。壁と同様に、既存の天井の上に下地を作り、クロスを張るのが一般的な工法です。照明器具の変更も同時に行うケースが多く、その場合は別途電気工事費がかかります。
工事内容 | 6畳の費用相場 | 8畳の費用相場 |
下地造作 | 3万円~6万円 | 4万円~8万円 |
壁紙(クロス)張り | 2万円~4万円 | 3万円~5万円 |
合計 | 4万円~10万円 | 6万円~13万円 |
2.4 押し入れのリフォーム費用 クローゼットへ
収納力をアップさせ、使い勝手を向上させるために、押し入れをクローゼットに変更するリフォームも人気です。中棚や枕棚を撤去し、ハンガーパイプや可動棚を設置するのが一般的です。扉を折れ戸や引き戸に変更することで、より洋室らしい見た目になります。
工事内容 | 費用相場(一間幅の場合) |
押し入れ内部の解体・処分 | 2万円~4万円 |
内部造作(壁・床・ハンガーパイプ設置など) | 5万円~10万円 |
クローゼット扉の設置 | 4万円~12万円 |
合計 | 8万円~25万円 |
※ウォークインクローゼットにするなど、大掛かりな工事の場合は費用がさらに上がります。
2.5 襖や障子のリフォーム費用 ドアや引き戸へ
部屋の出入り口である襖や障子を洋室ドアや引き戸に交換すると、部屋の印象が大きく変わります。費用は、既存の鴨居や敷居を活かせるか、ドア枠ごと交換する必要があるかで変動します。枠ごと交換する場合は、壁の補修工事も伴うため費用が高くなる傾向があります。
工事内容 | 費用相場(1箇所あたり) |
既存枠を利用してドア・引き戸を設置 | 5万円~10万円 |
ドア枠ごと交換して設置 | 8万円~20万円 |
2.6 照明やコンセントなど電気工事の費用
洋室としての使い勝手を良くするためには、電気工事も重要です。和室のペンダントライトをシーリングライトやダウンライトに変更したり、ベッドやデスクの配置に合わせてコンセントやテレビアンテナ端子を増設したりする工事が考えられます。
電気工事は有資格者による作業が必要なため、必ず専門業者に依頼しましょう。
工事内容 | 費用相場 |
照明器具の交換(シーリングライトなど) | 1万円~3万円(器具代別途) |
コンセント・スイッチの増設 | 1箇所あたり 1.5万円~3万円 |
ダウンライトの新規設置 | 1灯あたり 1万円~2万円(器具代別途) |
※配線の延長や分電盤の工事が必要な場合は、追加費用が発生します。
3. 和室から洋室へのリフォーム費用を安く抑える5つのコツ

和室から洋室へのリフォームは、工事内容によって費用が大きく変動します。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、予算内で理想の空間を実現することが可能です。ここでは、リフォーム費用を賢く抑えるための具体的な5つのコツを詳しく解説します。
3.1 複数のリフォーム会社から相見積もりを取る
リフォーム費用を抑えるための最も基本的で重要なステップが、複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」です。1社だけの見積もりでは、提示された金額が適正価格なのか判断できません。最低でも3社以上のリフォーム会社に同じ条件で見積もりを依頼し、内容を比較検討しましょう。
相見積もりを行うことで、以下のようなメリットがあります。
工事内容ごとの費用相場を把握できる
各社の提案内容やサービスの違いを比較できる
価格交渉の材料になり、コストダウンにつながる可能性がある
信頼できる担当者や会社を見極めやすくなる
見積書を確認する際は、総額だけでなく「一式」とまとめられている項目がないか、材料費や工事費、諸経費などの内訳が詳細に記載されているかをチェックすることが大切です。不明な点は必ず質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
3.2 使える補助金や助成金制度を調べる
国や地方自治体では、住宅リフォームを支援するための補助金や助成金制度を設けている場合があります。和室から洋室へのリフォーム単体で利用できるものは少ないですが、省エネ、耐震、バリアフリー化などの工事を同時に行うことで対象となるケースがあります。
例えば、窓を断熱性の高い二重サッシに交換する、手すりを設置する、床の段差を解消するといった工事が該当します。これらの制度をうまく活用すれば、リフォーム費用の一部が補助され、自己負担額を大幅に軽減できる可能性があります。
主な補助金・助成金制度の種類 | |
制度の種類 | 概要と対象工事の例 |
省エネ関連 | 断熱性能を高めるリフォームが対象。窓の交換(内窓設置、二重サッシ化)、壁や天井の断熱改修など。 |
耐震関連 | 旧耐震基準の建物を現行基準に適合させるための改修工事。壁の補強などが対象。 |
バリアフリー関連 | 高齢者や障害を持つ方が安全に暮らすための改修。手すりの設置、段差の解消、引き戸への交換など。 |
自治体独自の制度 | 各市区町村が独自に設けているリフォーム支援制度。子育て世帯向けや三世代同居支援など内容は様々。 |
補助金制度は予算や期間が限られているため、必ずお住まいの自治体のホームページで最新情報を確認するか、リフォーム会社に相談してみましょう。
3.3 内装材のグレードを見直す
床材や壁紙などの内装材は、種類やグレードによって価格が大きく異なります。デザイン性や機能性にこだわりたい部分と、コストを抑えたい部分にメリハリをつけることで、費用を効果的に削減できます。
例えば、床材を無垢フローリングから複合フローリングやクッションフロアに変更する、壁紙を機能性の高い1000番台クロスからシンプルな量産品クロスに変更するだけでも、数万円単位のコストダウンが可能です。ショールームで実物を確認し、見た目と機能、予算のバランスが取れた素材を選ぶことが重要です。
内装材のグレードによる価格比較(6畳の場合の目安) | |||
箇所 | 高グレードの例 | 標準グレードの例 | コストを抑えた例 |
床材 | 無垢フローリング (約15万円~) | 複合フローリング (約10万円~) | クッションフロア (約5万円~) |
壁紙 | 1000番台クロス (約6万円~) | 量産品クロス (約4.5万円~) | 塗装(DIY) (約1万円~) |
3.4 DIYできる範囲は自分で行う
リフォーム費用の中で大きな割合を占めるのが人件費です。専門的な知識や技術が不要な作業を自分自身で行う(DIY)ことで、この人件費を節約できます。
DIYにおすすめの作業としては、壁紙の張り替えや壁の塗装、既存の畳や襖の撤去などが挙げられます。ただし、電気工事やガスの配管、構造に関わる下地作りなどは、資格が必要であったり危険を伴ったりするため、必ずプロに任せてください。DIYに失敗してプロに手直しを依頼すると、かえって費用が高くつくケースもあるため、自分のスキルや作業時間を考慮して無理のない範囲で行いましょう。
3.5 リフォーム箇所を限定する
「和室の雰囲気をなくしたい」という目的を達成するために、必ずしも部屋全体をフルリフォームする必要はありません。リフォームする箇所を本当に必要な部分だけに絞り込むことで、費用を大幅に抑えることができます。
例えば、最も印象が変わる「床(畳からフローリングへ)」と「壁(砂壁からクロスへ)」のリフォームに限定するだけでも、部屋の雰囲気は一気に洋室らしくなります。天井や柱、押し入れなどは既存の状態を活かし、塗装やシートを貼るなどの工夫で対応することも有効です。どこまでリフォームするか優先順位をつけ、予算に合わせて工事範囲を決めることが賢いコストダウンの鍵となります。
4. リフォーム工事の流れと期間の目安

和室から洋室へのリフォームを思い立ってから、実際に工事が完了するまでの大まかな流れと、工事にかかる期間の目安を解説します。事前に全体像を把握しておくことで、リフォーム計画をスムーズに進めることができます。
4.1 相談から工事完了までのステップ
リフォーム会社への相談から引き渡しまでの一般的な流れは、以下の8ステップです。各段階で確認すべきポイントを押さえ、トラブルなくリフォームを成功させましょう。
情報収集・リフォーム会社への相談
まずはインターネットやカタログなどで理想の洋室のイメージを固めます。その後、複数のリフォーム会社に問い合わせて、希望を伝えて相談します。
現地調査・ヒアリング
リフォーム会社の担当者が実際にリフォーム予定の和室を訪れ、部屋の状況や寸法などを確認します。このとき、リフォームに関する要望や予算などを具体的に伝えることが重要です。
プラン提案・見積もり提示
現地調査の結果をもとに、リフォーム会社から具体的な工事プランと詳細な見積書が提示されます。複数の会社の提案を比較検討し、最適なプランを選びましょう。
契約
プランと見積もりの内容に納得できたら、工事請負契約を結びます。契約書に記載されている工事内容、金額、工期、保証内容などを隅々まで確認し、不明点があれば必ず質問してください。
着工前の準備・近隣挨拶
工事日程の最終確認や、マンションの場合は管理組合への申請手続きなどを行います。工事中の騒音や振動に備え、事前に近隣住民へ挨拶回りをしておくと、トラブル防止につながります。
着工
いよいよリフォーム工事の開始です。工事中は、ほこりや傷から他の部屋や家具を守るための養生がしっかりと行われます。
完工・最終確認(検査)
工事が完了したら、契約通りに仕上がっているか、傷や汚れ、不具合がないかをリフォーム会社の担当者と一緒に立ち会って確認します。
引き渡し・支払い
最終確認で問題がなければ、リフォームされた部屋の引き渡しとなります。契約内容に従い、工事代金の残金を支払い、保証書などを受け取って完了です。
4.2 工事にかかる日数の目安
和室から洋室へのリフォームにかかる期間は、工事の範囲によって大きく異なります。ここでは、6畳の和室をリフォームする場合の一般的な工期の目安を工事内容別にご紹介します。
工事内容 | 期間の目安 |
床のみ(畳からフローリングへ) | 1日~2日 |
床・壁・天井(クロス貼り替え) | 2日~4日 |
床・壁・天井+押し入れ(クローゼット化) | 3日~5日 |
フルリフォーム(上記+建具交換、電気工事など) | 5日~1週間程度 |
これらの期間はあくまで一般的な目安です。既存の床や壁の下地の状態によっては、補修工事などで追加の日数が必要になる場合があります。また、リフォーム会社のスケジュールによっても変動するため、正確な工期は必ず契約前に確認するようにしましょう。
5. 失敗しないリフォーム会社の選び方

和室から洋室へのリフォームは、決して安い買い物ではありません。だからこそ、リフォームの成功は信頼できる会社選びにかかっていると言っても過言ではありません。費用だけで安易に決めてしまうと、「仕上がりがイメージと違う」「後から追加費用を請求された」といったトラブルにつながる可能性もあります。ここでは、後悔しないために押さえておくべきリフォーム会社の選び方を3つのポイントに絞って解説します。
5.1 和室リフォームの実績が豊富か確認する
リフォーム会社と一口に言っても、得意な分野は様々です。和室から洋室へのリフォームには、床の段差解消や壁の下地処理、柱の扱いなど、特有の知識と技術が求められます。そのため、会社のウェブサイトやパンフレットで、和室リフォームの施工事例を必ず確認しましょう。
単に「実績多数」と書かれているだけでなく、具体的なビフォーアフターの写真や、どのような工事を行ったのかが詳しく掲載されている会社は信頼できます。特に、自宅の状況と似たような間取りや広さの事例があれば、リフォーム後のイメージが湧きやすく、費用感の参考にもなるでしょう。
5.2 保証やアフターサービスが充実しているか
リフォームは工事が完了したら終わりではありません。万が一、工事後に不具合が見つかった場合や、設備が故障してしまった場合に、どのような対応をしてもらえるかが非常に重要です。契約前には、保証内容やアフターサービスについて書面でしっかりと確認しておきましょう。
具体的には、以下の点を確認することが大切です。
確認項目 | チェックすべきポイント |
工事保証 | 施工が原因で発生した不具合に対する保証です。保証期間(1年、5年など)と、保証の対象範囲を具体的に確認します。 |
設備保証 | フローリングやドア、クローゼットなどの建材や設備に対するメーカー保証とは別に、会社独自の保証制度があるかを確認します。 |
アフターサービス | 工事後の定期点検の有無や、トラブルが発生した際に迅速に対応してくれる体制が整っているかを確認します。 |
口約束だけでなく、保証内容が明記された保証書を発行してくれる会社を選ぶとより安心です。
5.3 見積書の内容が詳細で明確か
複数の会社から相見積もりを取る際、総額だけを比較するのは危険です。重要なのは、見積書の内訳がどれだけ詳細に記載されているかです。項目が「内装工事一式」のようにまとめられている見積書は、何にいくらかかっているのかが不透明で、後から追加料金を請求される原因にもなりかねません。
信頼できる会社の見積書は、工事内容ごとに項目が分かれ、使用する建材のメーカー名・商品名・数量・単価まで細かく記載されています。不明な点について質問した際に、担当者が丁寧に分かりやすく説明してくれるかどうかも、会社を見極めるための重要な判断材料になります。
チェック項目 | 良い見積書の例 | 注意が必要な見積書の例 |
床工事 | フローリング材:〇〇(メーカー名)△△(商品名) 9.9㎡単価〇〇円 | 床工事一式 〇〇円 |
壁・天井工事 | 壁紙(クロス):サンゲツ SPシリーズ 30㎡ 単価〇〇円 下地処理(ベニヤ板張り):5.4㎡ 単価〇〇円 | 内装工事一式 〇〇円 |
諸経費 | 現場管理費、廃材処分費、運搬費など内訳が記載されている。 | 諸経費一式 〇〇円 |
見積書は、その会社の仕事に対する誠実さを映す鏡です。詳細で分かりやすい見積書を提出してくれる会社を選びましょう。
6. 【目的別】和室から洋室へのおしゃれなリフォーム事例

和室を洋室にリフォームするといっても、その目的によって最適な工事内容やデザインは異なります。ここでは「子供部屋」「寝室」「リビングとの一体化」という3つの目的別に、おしゃれなリフォーム事例を費用や工事のポイントと合わせてご紹介します。ご自身のリフォーム計画の参考にしてください。
6.1 子供部屋にするリフォーム事例
子供の成長に合わせて、畳や砂壁の和室を、安全で勉強に集中できる子供部屋にリフォームするケースは非常に人気があります。リフォームの際は、傷や汚れに強い内装材を選び、将来の成長を見越した収納計画を立てることが成功の鍵となります。
項目 | 内容 |
リフォーム内容 | 6畳和室を子供部屋へ変更。畳をフローリングに、砂壁をビニールクロスに、押し入れをクローゼットにリフォーム。照明はシーリングライトに変更。 |
工事のポイント | 床材には、おもちゃを落としても傷がつきにくい強化シートフローリングを採用。壁紙は明るいパステルカラーを基調とし、一面だけを好きなキャラクターのアクセントクロスに。押し入れは中段を撤去し、ハンガーパイプと可動棚を設置することで、成長に合わせて収納を柔軟に変更できるようにしました。 |
費用目安 | 約50万円~90万円 |
6.2 寝室にするリフォーム事例
一日の疲れを癒す寝室は、落ち着きと快適さが求められます。和室を寝室にリフォームする場合、ベッドを置くことを前提とした床の補強や、プライバシーと断熱性を確保し、リラックスできる空間を演出することが重要です。
項目 | 内容 |
リフォーム内容 | 8畳和室を主寝室へ変更。畳から防音性の高いフローリングへ、土壁から調湿機能のある珪藻土へリフォーム。押し入れはウォークインクローゼットに変更し、障子は断熱性の高い内窓と遮光カーテンに交換。 |
工事のポイント | 床下には断熱材を追加し、冬の底冷え対策を実施。壁には吸放湿性に優れた珪藻土を使用し、一年中快適な湿度を保ちます。天井にはダウンライトや間接照明を取り入れ、落ち着いた雰囲気を演出。大容量のウォークインクローゼットを設けることで、他の家具を置かずに部屋をすっきりと見せることができます。 |
費用目安 | 約70万円~120万円 |
6.3 リビングとつなげて広く見せるリフォーム事例
リビング横の和室は、間仕切りを撤去してリビングと一体化させることで、開放的な大空間を生み出すことができます。このリフォームでは、リビングとの床の段差をなくし、内装デザインに統一感を持たせることが、おしゃれで使いやすい空間にするためのポイントです。
項目 | 内容 |
リフォーム内容 | リビングに隣接する6畳和室の間仕切り壁(襖)を撤去し、約20畳の広々としたLDK空間を実現。床・壁・天井をリビングと統一。 |
工事のポイント | 和室とリビングの間にあった床の段差を解消するバリアフリー工事を実施。床材や壁紙(クロス)をリビングと同じものに張り替えることで、一体感のある空間に仕上げました。空間のアクセントとして、元和室部分にロールスクリーンを設置し、来客時には簡易的に空間を仕切れるように工夫。構造上撤去できない柱は、デザインの一部として見せる「化粧柱」にしました。 |
費用目安 | 約80万円~150万円(壁の撤去や構造補強の有無により変動) |
7. まとめ
和室から洋室へのリフォーム費用は、6畳で20万円から100万円以上と工事範囲によって大きく変動します。費用を安く抑えるには、複数のリフォーム会社から相見積もりを取ること、補助金を活用すること、内装材のグレードを見直すことが重要です。この記事で解説した工事内容別の費用相場やリフォーム会社の選び方を参考に、ご自身の予算と目的に合ったプランを立て、理想の空間づくりを実現させましょう。
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