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おしゃれな玄関ドアリフォームの費用は?価格を抑えるコツと補助金情報

  • 執筆者の写真: seira murata
    seira murata
  • 11月18日
  • 読了時間: 23分
玄関 ドア リフォーム おしゃれ

「家の顔」ともいえる玄関ドア。おしゃれにリフォームしたいけれど、一体いくらかかるのか、費用面で不安を感じていませんか?この記事では、おしゃれな玄関ドアリフォームにかかる費用相場を工事方法や価格帯別の事例を交えながら徹底解説します。結論から言うと、工事費を抑えられる「カバー工法」を選び、国や自治体の「補助金」を最大限に活用することが、費用を抑えて理想の玄関ドアを実現する最大のコツです。さらに、LIXILやYKK APといった人気メーカーの比較から、失敗しないデザインの選び方、最新の補助金情報まで、リフォームを成功させるための知識を網羅しました。この記事を最後まで読めば、ご自宅の予算とイメージにぴったりの、おしゃれな玄関ドアリフォームを実現する方法がすべてわかります。

1. おしゃれな玄関ドアリフォームにかかる費用相場

玄関ドアのリフォームにかかる費用は、工事の方法や選ぶドアの種類、機能性によって大きく変動し、一般的には20万円から50万円が中心的な価格帯です。家の顔ともいえる玄関をおしゃれに一新するためには、まず費用の全体像と内訳を把握することが大切です。ここでは、リフォーム費用の相場を詳しく解説します。


1.1 工事方法で変わる費用 カバー工法と従来工法

玄関ドアのリフォームには、主に「カバー工法」と「従来工法(はつり工法)」の2種類があり、どちらを選ぶかで費用と工期が大きく異なります。現在、多くのリフォームで採用されているのは、手軽でコストを抑えられるカバー工法です。

工事方法

費用の目安(工事費込み)

工期の目安

特徴

カバー工法

20万円~50万円

約1日

既存のドア枠の上に新しい枠を被せて設置する方法。壁や床を壊さないため、工期が短く費用も安い。現在の主流工法。

従来工法(はつり工法)

30万円~100万円以上

数日~1週間程度

壁を壊して既存のドア枠ごと撤去し、新しいドアを設置する方法。大掛かりな工事になり、費用も高額になるが、開口部のサイズ変更も可能。

手軽さや費用面を重視するならカバー工法、玄関周りの間取り変更も伴う大規模なリフォームなら従来工法が適しています。


1.2 玄関ドアリフォームの費用の内訳

リフォームの総額は、主に「ドア本体の価格」「工事費用」「オプション費用」の3つで構成されます。それぞれの費用がどのくらいの割合を占めるのかを理解しておくと、予算計画が立てやすくなります。


1.2.1 ドア本体の価格

リフォーム費用の中で最も大きな割合を占めるのが、ドア本体の価格です。価格は素材、デザイン、そして断熱性や防犯性といった機能によって大きく変わります。

  • シンプルなアルミ製ドア:10万円~20万円程度

  • 断熱機能付きの標準的なドア:20万円~35万円程度

  • 高断熱・高機能なハイグレードドア:35万円~

木製ドアやデザイン性の高いドアは、さらに高額になる傾向があります。どのようなデザインや機能を求めるかによって、ドア本体の価格が総額を大きく左右します。


1.2.2 工事費用

工事費用には、既存ドアの撤去・処分費、新しいドアの取り付け作業費、現場の養生費などが含まれます。前述の通り、工事方法によって費用は変動します。

  • カバー工法の場合:5万円~10万円程度

  • 従来工法の場合:10万円~20万円以上(壁や床の補修費用が別途必要になることも)

見積もりを取得する際は、工事費にどこまでの作業が含まれているかを必ず確認しましょう。


1.2.3 オプション費用

より快適で便利な玄関にするためのオプションを追加すると、別途費用がかかります。人気のオプションには以下のようなものがあります。

  • スマートキー(電子錠):リモコンやカード、スマートフォンで施解錠できる便利な機能。5万円~10万円程度が追加費用の目安です。

  • 採光デザイン:ドアにガラスのスリットなどを入れることで、暗くなりがちな玄関に光を取り込めます。デザインによって価格は異なります。

  • デザインハンドル:標準仕様からデザイン性の高いハンドルに変更する場合、追加費用がかかります。

予算に応じて必要なオプションを選択することで、リフォームの満足度をさらに高めることができます。


2. 価格帯別に見るおしゃれな玄関ドアリフォーム事例

玄関 ドア リフォーム おしゃれ

玄関ドアのリフォーム費用は、選ぶドアのグレードや機能、工事方法によって大きく変動します。ここでは、予算に合わせてどのようなおしゃれなリフォームが実現できるのか、価格帯別の具体的な事例を見ていきましょう。ご自身の希望と予算を照らし合わせながら、理想の玄関ドアを見つける参考にしてください。


2.1 20万円台で実現するシンプルでおしゃれなリフォーム

20万円台の予算は、玄関ドアリフォームにおいて最も手軽に実現できる価格帯です。工事は1日で完了する「カバー工法」が主流。デザインはシンプルながらも、色やハンドルの選択で家の印象を大きく変えることができます。費用を抑えつつ、古くなったドアの見た目や基本的な防犯性を改善したい方におすすめです。


20万円台のリフォーム事例概要

項目

特徴

デザイン

凹凸の少ないフラットなデザインや、小さな採光窓がついたシンプルなものが中心。カラーはモダンなシルバーやブラック、ナチュラルな木目調などが選べます。

主な機能

基本的な断熱性能、ピッキングに強いディンプルキーの採用、2つの鍵で施錠するツーロック(ダブルロック)などが標準装備されています。

工事方法

既存のドア枠を活かす「カバー工法」が一般的です。

おすすめの住宅

モダンな戸建て住宅、アパートやマンションの玄関など、すっきりとした印象に仕上げたい場合に最適です。

2.2 30万円から40万円台 人気のデザインと機能のリフォーム

30万円から40万円台は、デザイン性と機能性のバランスが良く、最も人気のある価格帯です。選べるデザインの幅が大きく広がり、断熱性や採光性、通風機能といった快適性を高めるオプションも選択肢に入ります。「せっかくリフォームするなら、デザインにも機能にもこだわりたい」という方に最適な価格帯と言えるでしょう。


30万円~40万円台のリフォーム事例概要

項目

特徴

デザイン

立体感のある木目調、アンティークな雰囲気の鋳物飾り付き、スタイリッシュなガラススリット入りなど、デザイン性の高いモデルが豊富に揃っています。

主な機能

高い断熱性能(K2仕様など)、鍵を閉めたまま換気ができる「通風機能」、カードキーやリモコンキーで施解錠できる「スマートコントロールキー(電子錠)」などが選択可能です。

工事方法

多くの場合「カバー工法」が採用されます。

おすすめの住宅

北欧風、南欧風、和モダンなど、外観デザインにこだわりたい住宅にぴったりです。機能性を重視するご家庭にも満足度の高いリフォームが実現できます。

2.3 50万円以上 ハイグレードな高機能玄関ドアリフォーム

50万円以上の予算では、最高クラスの性能とデザイン性を兼ね備えたハイグレードな玄関ドアリフォームが可能です。ドア本体だけでなく、袖やランマ(ドア上部の採光部)を含めた玄関全体の印象を刷新できます。家の顔である玄関に、高級感と最高の機能性を求める方に選ばれています


50万円以上のリフォーム事例概要

項目

特徴

デザイン

重厚感のある親子ドアや両開きドア、天然木のような質感を持つ素材、特注のデザインガラスなど、最高品質の素材とデザインが選べます。

主な機能

最高レベルの断熱性能(K1.5仕様など)、防火性能、顔認証やスマートフォンのアプリと連携する最新の電子錠システムなど、最先端の機能を搭載できます。

工事方法

「カバー工法」のほか、壁を一部壊して玄関開口部ごとリフォームする「はつり工法」も選択肢に入ります。

おすすめの住宅

高級注文住宅やデザイン性の高い邸宅など、住まいの風格を高めたい場合に最適です。断熱性能が特に求められる寒冷地にもおすすめです。

3. 玄関ドアリフォームの費用を安く抑える5つのコツ

玄関 ドア リフォーム おしゃれ

おしゃれな玄関ドアへのリフォームは、家の印象を大きく変える素晴らしい投資ですが、費用は決して安くありません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、予算内で理想のリフォームを実現することが可能です。ここでは、リフォーム費用を賢く抑えるための5つの具体的なコツをご紹介します。


3.1 コツ1 補助金や助成金を最大限に活用する

玄関ドアリフォームで最も効果的な節約方法の一つが、国や自治体が実施している補助金・助成金制度の活用です。特に、断熱性能の高いドアへのリフォームは、省エネ対策として補助金の対象となるケースが多くあります。

申請には条件や受付期間が定められているため、リフォームを計画する初期段階で情報収集を始めることが重要です。利用できる制度が分からない場合は、リフォーム会社に相談してみましょう。専門家が最新の情報を提供し、申請手続きのサポートをしてくれることもあります。


3.2 コツ2 工事費が安いカバー工法を選ぶ

現在の玄関ドアリフォームで主流となっている「カバー工法」は、費用を抑える上で非常に有効な選択肢です。カバー工法とは、既存のドア枠を撤去せず、その上から新しいドア枠を被せて取り付ける工事方法です。

壁や床を壊す大掛かりな工事が不要なため、工期が約1日と短く、解体費用や人件費を大幅に削減できます。LIXILの「リシェント」やYKK APの「ドアリモ」など、主要メーカーのほとんどがカバー工法に対応した製品をラインナップしており、デザインの選択肢も豊富です。


3.3 コツ3 ドアのグレードや機能を見直す

玄関ドアの価格は、素材、デザイン、機能によって大きく変動します。費用を抑えるためには、本当に必要な機能やデザインを見極め、優先順位をつけることが大切です。

例えば、最新のスマートキーや高い断熱性能、凝った装飾などは魅力的ですが、その分価格も上がります。家族のライフスタイルや住んでいる地域の気候を考慮し、過剰なスペックになっていないか見直してみましょう。シンプルなデザインを選んだり、必須の機能に絞ったりするだけで、数十万円のコストダウンにつながることもあります。



機能・デザインと価格の関係(一例)

項目

価格が安い傾向

価格が高い傾向

素材

アルミ製

木製、高断熱仕様のスチール製

デザイン

シンプル、単色

装飾付き、木目調、親子ドア

手動キー(ディンプルキーなど)

電子錠、スマートキー

断熱性

断熱仕様なし

高断熱仕様(D2、K2など)

3.4 コツ4 複数のリフォーム会社から相見積もりを取る

同じ工事内容や製品であっても、リフォーム会社によって見積金額は異なります。そのため、必ず複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」を行いましょう。

最低でも3社から見積もりを取り、総額だけでなく、ドア本体の価格、工事費、諸経費などの内訳を詳細に比較することがポイントです。これにより、ご自宅のリフォームにおける適正価格を把握でき、価格交渉の材料にもなります。ただし、単に価格の安さだけで判断するのではなく、会社の施工実績や保証内容、担当者の対応なども含めて、信頼できる会社を選ぶことが失敗しないための鍵となります。


3.5 コツ5 時期を選んでキャンペーンを利用する

リフォーム会社や住宅設備メーカーは、定期的に割引キャンペーンを実施することがあります。例えば、「特定モデル限定の割引」や「オプション無料サービス」など、内容は様々です。

リフォームの時期を急いでいないのであれば、こうしたキャンペーンのタイミングを狙うのも賢い方法です。各社のウェブサイトやチラシをこまめにチェックしたり、ショールームを訪れた際に情報を集めたりしてみましょう。決算期前や季節の変わり目などにキャンペーンが行われることが多い傾向にあります。


4. 【2024年最新】玄関ドアリフォームで使える補助金制度

玄関 ドア リフォーム おしゃれ

おしゃれな玄関ドアへのリフォームは、決して安い買い物ではありません。しかし、国や自治体が実施している補助金制度を賢く活用することで、費用負担を大幅に軽減できる可能性があります。ここでは、2024年に利用できる代表的な補助金制度について、最新情報を詳しく解説します。


4.1 国が実施する大規模な補助金事業

2024年現在、国は「住宅省エネ2024キャンペーン」として、省エネ性能の高いリフォームを支援する大規模な補助金事業を実施しています。玄関ドアリフォームでは、主に以下の2つの事業が利用可能です。

事業名

主な特徴と補助額(玄関ドアの場合)

子育てエコホーム支援事業

断熱性能など一定の基準を満たす玄関ドアへの交換が対象です。ドアの性能やサイズに応じて1箇所あたり23,000円~37,000円の補助が受けられます。子育て世帯や若者夫婦世帯には補助額の上限が引き上げられるメリットがあります。他の対象工事と合わせて合計補助額が5万円以上になる場合に申請可能です。

先進的窓リノベ2024事業

非常に高い断熱性能(熱貫流率 Uw 1.5以下など)を持つ玄関ドアへの交換が対象です。性能基準が厳しい分、補助額が非常に大きく、ドアの性能やサイズに応じて1箇所あたり最大151,000円という高額な補助が受けられます。断熱性能にこだわり、費用を抑えたい場合に最適な制度です。

注意点として、同じ玄関ドアに対してこれらの国の補助金を併用することはできません。どちらの制度を利用するのがご自身の計画にとって最適か、リフォーム会社とよく相談して決めましょう。


4.2 お住まいの自治体が実施する助成金制度

国の補助金とは別に、市区町村などの自治体が独自にリフォーム助成金制度を設けている場合があります。制度の有無や内容は自治体によって様々で、省エネ改修、バリアフリー改修、耐震改修などを対象としていることが多いです。

お住まいの地域の制度については、「(市区町村名) 住宅リフォーム 助成金」などのキーワードで検索したり、自治体のホームページで確認したりすることをおすすめします。自治体の制度は、国の補助金と併用できるケースもあるため、必ずチェックしておきましょう。


4.3 補助金を利用する際の注意点と申請の流れ

補助金制度をスムーズに活用するためには、いくつかの注意点と手続きの流れを理解しておくことが重要です。

【利用する際の注意点】

  • 予算の上限:国の補助金事業は予算が定められており、申請額が予算上限に達すると期間内でも受付が終了してしまいます。リフォームを決めたら早めに手続きを進めるのが得策です。

  • 事業者による申請:補助金の申請手続きは、リフォーム工事を行う事業者が行います。そのため、補助金制度の登録事業者であるリフォーム会社を選ぶ必要があります。

  • 契約前の確認:必ずリフォームの工事請負契約を結ぶ前に、利用したい補助金制度の対象となる製品か、また事業者が登録済みかを確認してください。

【申請の基本的な流れ】

  1. 補助金制度に詳しいリフォーム会社を探し、相談・現地調査を依頼します。

  2. 補助金対象となる玄関ドアを選び、見積もりを作成してもらいます。

  3. 内容に納得したら、工事請負契約を締結します。

  4. 工事が完了します。

  5. リフォーム会社が必要書類を揃え、事務局へ交付申請手続きを行います。

  6. 審査を経て補助金が交付され、施主(お客様)へ還元されます。(還元方法はリフォーム会社にご確認ください)

補助金制度は複雑な部分もありますが、リフォーム会社が手続きをサポートしてくれます。不明な点は遠慮なく質問し、お得に理想の玄関ドアリフォームを実現しましょう。


5. 失敗しないおしゃれな玄関ドアの選び方

玄関 ドア リフォーム おしゃれ

玄関ドアは「家の顔」とも言われる重要なパーツです。リフォームで失敗しないためには、単に好みのデザインを選ぶだけでなく、「外観との調和」「素材の特性」「必要な機能性」という3つのポイントを総合的に考えることが大切です。ここでは、おしゃれで快適な玄関ドアを選ぶための具体的な方法を解説します。


5.1 家の外観に合わせたデザインや色を選ぶ

玄関ドアを選ぶ上で最も重要なのが、家全体のデザインとの統一感です。外壁の色や素材、屋根の形、窓サッシの色などとのバランスを考慮し、トータルコーディネートを意識しましょう。ドアだけが浮いてしまうと、ちぐはぐな印象になってしまいます。


5.1.1 モダンなスタイル

シンプルで直線的なデザインが特徴のモダンな住宅には、装飾の少ないすっきりとした玄関ドアが似合います。金属の質感を活かしたドアや、細いガラススリットが入ったデザインは、洗練された印象を与えます。色は、ブラック、グレー、シルバー、ホワイトといったモノトーン系が定番です。ハンドルのデザインも、シンプルなバーハンドルなどを選ぶと、よりスタイリッシュにまとまります。


5.1.2 ナチュラル・北欧スタイル

木の温もりや自然な風合いを大切にするナチュラル・北欧スタイルの住宅には、木目調のドアが最適です。明るいオーク系から落ち着いたウォールナット系まで、外壁の色に合わせて選びましょう。アイボリーやベージュ、グリーンなどのアースカラーも相性が良いです。ガラス面を大きくとったデザインにすると、玄関に光を取り込み、明るく開放的な雰囲気になります。


5.1.3 アンティーク・洋風スタイル

レンガや塗り壁、アイアンの飾りが特徴的な南欧風・英国風などの洋風住宅には、重厚感と装飾性のあるデザインがマッチします。鋳物(いもの)の格子やステンドグラスがはめ込まれたドアは、クラシカルでエレガントな雰囲気を演出します。色は深みのあるダークブラウンやグリーン、レッド系などがおすすめです。


5.2 素材ごとの特徴を理解する アルミ・木製・スチール

玄関ドアの素材は、デザインの印象だけでなく、耐久性やメンテナンス性、価格にも大きく影響します。それぞれのメリット・デメリットを理解して、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。

素材

特徴・メリット

デメリット・注意点

アルミ製

軽量で扱いやすく、錆や腐食に強いのが特徴です。デザインやカラーバリエーションが非常に豊富で、現在の主流となっています。木目調シートを貼った製品も人気です。

素材自体の断熱性は低いですが、内部に断熱材を充填した製品が一般的です。傷が付くと補修が難しい場合があります。

木製

天然木ならではの温かみと高級感、風合いが最大の魅力です。断熱性や遮音性に優れており、経年変化を楽しむことができます。

紫外線や雨風による劣化を防ぐため、定期的な塗装などのメンテナンスが必要です。アルミ製に比べて価格が高くなる傾向があります。

スチール製(鋼板)

頑丈で耐久性が高く、防火性や防犯性に優れています。重厚感のあるデザインが多く、モダンな住宅にもマッチします。

表面に傷が付くと錆びることがあるため、防錆加工が施された製品を選びましょう。他の素材に比べて重量があります。

5.3 必要な機能性をチェックする 断熱・防犯・採光

毎日使う玄関ドアだからこそ、デザイン性だけでなく暮らしの快適性や安全性を高める機能も重要です。ライフスタイルや住んでいる地域の環境に合わせて、必要な機能を選びましょう。


5.3.1 断熱性

玄関は外気の影響を受けやすく、特に冬場は冷気の侵入経路になりがちです。断熱性能の高い玄関ドアを選ぶことで、室内の温度を快適に保ち、冷暖房の効率を高めることができます。結果として光熱費の節約にも繋がり、結露の発生を抑える効果も期待できます。お住まいの地域に合わせて、適切な断熱仕様(D2、D3、D4など数字が小さいほど高性能)を選びましょう。


5.3.2 防犯性

家族の安全を守るために、防犯性能は欠かせないチェックポイントです。ピッキングに強いディンプルキーや、2つの鍵で施錠する「ツーロック」は現在の標準仕様です。さらに、カードキーやスマートフォンで施解錠できる「スマートコントロールキー(電子錠)」は、鍵の閉め忘れ防止機能やオートロック機能があり、利便性と防犯性を両立できます。こじ開けに強い鎌錠(かまじょう)など、最新の防犯対策が施されているか確認しましょう。


5.3.3 採光・通風

日当たりの悪い北向きの玄関などでは、ドアにガラスのスリットや窓がある「採光デザイン」を選ぶのがおすすめです。玄関全体が明るい印象になるだけでなく、日中は照明をつけずに済むため省エネにも繋がります。プライバシーが気になる場合は、外から中が見えにくい型ガラス(すりガラス)を選ぶと良いでしょう。また、ドアを閉めたまま換気ができる「通風機能」付きのドアもあり、玄関の湿気やニオイ対策に効果的です。


6. 人気メーカー3社の玄関ドアの特徴を比較

玄関 ドア リフォーム おしゃれ

玄関ドアリフォームでどのメーカーを選べば良いか迷う方も多いでしょう。ここでは、国内で人気の主要3社「LIXIL」「YKK AP」「三協アルミ」が展開するリフォーム用玄関ドアの特徴を比較解説します。それぞれの強みを理解し、ご自宅に最適なドアを見つけましょう。


6.1 LIXIL リシェント

LIXILの「リシェント」は、デザインとカラーの圧倒的なバリエーションが魅力です。洋風からモダン、シンプルまで幅広いテイストを網羅しており、どんな住宅スタイルにもマッチするおしゃれなドアが見つかります。特に、木目調のデザインや鋳物調の装飾など、細部にまでこだわったデザインが人気です。

機能面では、ドアを閉めたまま風を取り込める「採風機能」付きのデザインが豊富で、玄関の換気や湿気対策に効果的です。また、カードキーやスマートフォンで施解錠できる「エントリーシステム」も充実しており、利便性と防犯性を両立できます。デザイン性を最優先したい方や、豊富な選択肢から選びたい方におすすめのメーカーです。


6.2 YKK AP ドアリモ

YKK APの「ドアリモ」は、業界トップクラスの断熱性能と先進的なスマートキーに定評があります。特に寒冷地にお住まいの方や、エネルギー効率を重視する方から高い支持を得ています。断熱性能が高いドアは、冬の寒さや夏の暑さを和らげ、冷暖房の効率を高める効果が期待できます。

機能の核となるのが「スマートコントロールキー」です。リモコンキーをポケットやバッグに入れたままボタンを押すだけで施解錠できる「ポケットキー」や、カードやシールをかざす「ピタットキー」、さらには顔認証で解錠できるタイプまで、ライフスタイルに合わせて選べます。性能と機能性を重視し、快適で安全な暮らしを求める方に最適な選択肢です。


6.3 三協アルミ ノバリス

三協アルミの「ノバリス」は、アルミ建材メーカーとしての強みを活かした、モダンでシャープなデザインが特徴です。シンプルながらも洗練されたデザインは、現代的な住宅の外観をスタイリッシュに引き立てます。過度な装飾を排したミニマルなデザインを好む方に人気があります。

断熱性や防犯性といった基本性能も高く、安心して使用できます。電気錠システム「e-エントリー」も選択可能で、使いやすさにも配慮されています。また、防火戸のラインナップが充実している点も特徴の一つです。都会的でスタイリッシュな玄関を演出し、すっきりとした印象に仕上げたい場合に最適なメーカーと言えるでしょう。




人気メーカー3社の特徴比較表

メーカー名

ブランド名

デザインの特徴

主な機能・強み

LIXIL

リシェント

洋風からモダンまで、デザインとカラーが最も豊富。木目調や鋳物調など多彩な表現力。

豊富な採風デザイン、多彩なエントリーシステム(電子錠)、幅広い住宅スタイルへの対応力。

YKK AP

ドアリモ

機能美を追求したデザイン。シンプルでどんな家にも馴染みやすい。

業界高水準の断熱性能、顔認証も選べるスマートコントロールキー、高い防犯性。

三協アルミ

ノバリス

アルミの質感を活かしたモダンでシャープなデザインが中心。スタイリッシュな印象。

洗練されたモダンデザイン、高い基本性能、充実した防火戸のラインナップ。

7. 玄関ドアリフォームの工事の流れと期間

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玄関ドアのリフォームを検討する際、「工事にはどれくらいの日数がかかるの?」「どんな手順で進むの?」といった疑問はつきものです。特に、近年主流となっている「カバー工法」なら、壁や床を壊すことなく、わずか1日で工事が完了します。ここでは、お問い合わせから工事完了までの具体的な流れと、工法による期間の違いを詳しく解説します。


7.1 リフォーム相談から工事完了までの全体的な流れ

リフォーム会社へのお問い合わせから、実際に新しい玄関ドアが使えるようになるまでの一般的なステップは以下の通りです。ドアの納期にもよりますが、ご相談から工事完了までの期間は、全体で2週間から1ヶ月程度が目安となります。

  1. 問い合わせ・相談


    まずは電話やウェブサイトからリフォーム会社に連絡し、現在の玄関の悩みや希望のデザイン、予算などを伝えます。

  2. 現地調査・採寸


    専門のスタッフがご自宅を訪問し、既存の玄関ドアの寸法や状態を正確に計測・確認します。この際に、設置可能なドアの種類や必要な工事内容を判断します。

  3. 商品選定・見積もり提示


    現地調査の結果をもとに、お客様の希望に合った玄関ドアのプランと、工事費を含めた詳細な見積もりが提示されます。

  4. 契約・商品発注


    プランと見積もりの内容に納得いただけたら、正式に契約を結びます。契約後に、リフォーム会社がメーカーへ玄関ドアを発注します。

  5. 工事日の決定


    発注したドアの納期が確定したら、お客様のご都合に合わせて工事日を決定します。

  6. 工事実施


    決定した工事日に、専門の職人が施工を行います。カバー工法の場合、工事は1日で完了します。

  7. 引き渡し・支払い


    工事完了後、仕上がりやドアの動作確認をお客様と一緒に行います。問題がなければお引き渡しとなり、その後、代金を支払います。


7.2 【工法別】工事当日の流れと所要時間

玄関ドアリフォームの工事期間は、「カバー工法」と「従来工法(はつり工法)」のどちらを選ぶかによって大きく異なります。それぞれの工事内容と所要時間を比較してみましょう。

工法

工事内容

所要時間

特徴

カバー工法

既存のドア枠の上に、新しいドア枠を被せて取り付け、新しいドアを設置する。

約半日~1日

壁や床を壊さないため、短工期・低コスト。騒音や粉塵が少なく、ご近所への影響も最小限に抑えられる。現在の主流工法。

従来工法


(はつり工法)

既存のドアと枠を、周囲の壁や床の一部を壊して撤去。その後、新しい枠とドアを設置し、壊した壁や床を補修する。

2日~5日程度

大掛かりな工事となり、工期が長く費用も高額になる傾向がある。ドアのサイズを大きく変更したい場合などに採用される。

7.3 リフォーム期間中の注意点

工事をスムーズに進めるために、いくつか知っておきたい注意点があります。


7.3.1 工事中の過ごし方

カバー工法の場合、工事は1日で完了するため、終日外出する必要はありません。ただし、作業中は職人が出入りするため、在宅していただくのが基本です。工事中は玄関からの出入りが一時的にできなくなりますが、職人に声をかければ通ることは可能です。


7.3.2 騒音への配慮

工事中は、既存ドアの撤去や新しいドアの取り付け作業で、電動工具の音などが発生します。多くのリフォーム会社では、工事前に近隣への挨拶を行いますが、気になる場合は事前に相談しておくと安心です。


7.3.3 ペットや貴重品の管理

工事の音や人の出入りは、ペットにとってストレスになる可能性があります。可能であれば、工事中は別の部屋に移動させてあげましょう。また、工事中は玄関を開放する時間が長くなるため、貴重品はご自身でしっかりと管理するよう心掛けてください。


8. まとめ

本記事では、おしゃれな玄関ドアリフォームにかかる費用相場から、価格を安く抑えるコツ、2024年最新の補助金情報、そして失敗しないドアの選び方までを網羅的に解説しました。

おしゃれな玄関ドアリフォームの費用は、工事方法やドア本体のグレードによって大きく変動しますが、主流である「カバー工法」を選択することで、工事費を抑えつつ最短1日でリフォームを完了させることが可能です。費用をさらに抑えるためには、「国の補助金」や「自治体の助成金」の活用、複数のリフォーム会社からの「相見積もり」が極めて重要であると結論付けられます。

また、理想の玄関を実現するためには、価格だけでなく、住まいの外観に調和するデザインや色、断熱性・防犯性といった機能性を総合的に考慮して選ぶことが失敗しないための鍵です。LIXIL、YKK AP、三協アルミといった主要メーカーは、デザインと機能を両立した優れた製品を多数ラインナップしています。

この記事で得た知識をもとに、まずは複数のリフォーム会社に相談し、専門家のアドバイスを受けながら、ご自宅に最適な玄関ドアを見つける第一歩を踏み出しましょう。

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