まるでホテルのよう！センスが光るおしゃれなお風呂リフォーム事例と費用相場を徹底解説

「毎日使うお風呂をもっとおしゃれな空間にしたい」とお考えではありませんか？この記事では、まるでホテルのような非日常空間から、モダン、ナチュラルテイストまで、センスが光るお風呂リフォームの事例を写真付きで多数ご紹介します。さらに、価格帯別の費用相場、リフォームを成功させる7つのポイント、人気メーカーの特徴、後悔しないための注意点まで網羅的に解説。理想のバスルームを実現するための具体的なヒントがすべてわかります。

1. 憧れの空間を実現 おしゃれなお風呂リフォーム事例【テイスト別】

お風呂のリフォームと一言でいっても、目指すテイストによってデザインや使用する素材は大きく異なります。ここでは、人気の高い5つのテイスト別に、おしゃれなお風呂リフォームの具体的な事例をご紹介します。ご自身の理想に近いスタイルを見つける参考にしてください。

1.1 非日常を味わうホテルライクなお風呂リフォーム事例

まるで高級ホテルのバスルームのような、上質で洗練された空間を目指すのがホテルライクなリフォームです。一日の疲れを癒やす特別な場所として、デザイン性とリラクゼーション効果を両立させます。ガラス張りのドアや大判タイル、間接照明などを効果的に使うことで、非日常感を演出するのがポイントです。

要素	デザインのポイント
壁・床	大理石調や石目調の大判タイルを使用し、高級感と重厚感を演出。ダークトーンでまとめると落ち着いた雰囲気に。
照明	天井や浴槽の下に間接照明を仕込み、柔らかな光で空間を照らす。調光機能付きのダウンライトもおすすめ。
設備	開放感のあるガラス張りのドア、デザイン性の高い置き型のバスタブ、雨のように降り注ぐオーバーヘッドシャワーが人気。
色彩	ブラック、グレー、ホワイトを基調に、水栓金具などでゴールドやカッパーをアクセントとして加えるとより洗練されます。

1.2 洗練されたモダンデザインのお風呂リフォーム事例

モダンデザインのお風呂は、直線的で無駄のない、シャープな印象が特徴です。生活感を感じさせないスタイリッシュな空間は、都会的なライフスタイルにマッチします。モノトーンを基調としたカラーリングと、金属やガラスといった無機質な素材を組み合わせることで、クールで洗練されたバスルームが完成します。

カウンターや収納もフラットなデザインを選び、凹凸を極力なくすことで、よりミニマルで美しい空間になります。

1.3 心安らぐナチュラルテイストのお風呂リフォーム事例

木や石といった自然素材の風合いを取り入れ、温かみと安らぎを感じさせるのがナチュラルテイストです。まるで森の中や温泉旅館にいるかのような、リラックスできる空間を求める方におすすめ。浴室用の木目調パネルやアースカラーのタイルを上手に活用することが、メンテナンス性とデザイン性を両立させる鍵となります。

観葉植物との相性も抜群で、窓際にグリーンを置けば、より一層癒やしの空間に。浴槽は丸みのあるフォルムを選ぶと、優しい雰囲気に仕上がります。

1.4 機能美を追求したシンプルなお風呂リフォーム事例

シンプルなお風呂リフォームは、過度な装飾を排し、機能性と清潔感を最優先します。白やライトグレーを基調とした明るい空間は、広々として見える効果もあります。最大の魅力は、掃除のしやすさと使いやすさを追求した機能美にあります。水垢が溜まりやすいカウンターをなくしたり、マグネット式の収納を活用したりと、日々のメンテナンスを楽にする工夫が満載です。

余計なものがないからこそ、飽きが来ず長く愛用できる普遍的なデザインと言えるでしょう。

1.5 戸建てで実現する個性的な造作風呂リフォーム事例

ユニットバスでは満足できない、自分だけのこだわりを詰め込んだお風呂を実現したい方には、戸建てで人気の造作風呂（在来工法）がおすすめです。浴槽の形や大きさ、壁や床のタイル、窓の配置まで、すべてを自由に設計できます。檜や十和田石など浴槽の素材にこだわったり、大きな窓を設けて開放的な空間を創り出すなど、まさにオーダーメイドのバスルームが手に入ります。

ただし、ユニットバスに比べて費用が高額になり、専門的な知識と技術を持つ業者選びが非常に重要です。防水工事を徹底し、理想と実用性を兼ね備えた計画を立てましょう。

2. 【価格帯別】おしゃれなお風呂リフォームにかかる費用相場

おしゃれなお風呂へのリフォームを考えたとき、最も気になるのが費用ではないでしょうか。お風呂のリフォーム費用は、選ぶユニットバスのグレードや工事内容、追加するオプションによって大きく変動します。ここでは、実現したい空間のイメージと予算をすり合わせられるよう、価格帯別にどのようなリフォームが可能になるのかを具体的に解説します。

2.1 50万円から100万円でできるユニットバス交換リフォーム

この価格帯は、既存のユニットバスを新しいものに交換する、最も標準的なリフォームの費用相場です。選べるのは各住宅設備メーカーが提供する普及価格帯（ベーシックグレード）のユニットバスが中心となります。デザインや機能はシンプルですが、最近のモデルは清掃性や断熱性、節水機能などが標準装備されており、以前のお風呂と比べて格段に快適性が向上します。

壁パネルの色や浴槽の形状など、限られた選択肢の中から自分好みの組み合わせを選ぶことで、コストを抑えつつもおしゃれな空間を目指すことが可能です。ただし、在来工法の浴室からのリフォームや、給排水管の大規模な移動が伴う場合は追加費用が発生することがあります。

	50万円～100万円のリフォーム内容例
項目	内容
ユニットバス本体	普及価格帯（ベーシックグレード）モデル
主な工事内容	既存ユニットバスの解体・撤去、新規ユニットバスの組立・設置、給排水・電気工事
選べるデザイン	標準仕様の壁パネル（単色やシンプルな柄）、床、浴槽のカラーセレクト
主な機能	節水シャワー、高断熱浴槽、水はけの良い床など

2.2 100万円から150万円でできるデザインにこだわったリフォーム

予算が100万円を超えてくると、デザイン性や機能性の選択肢が大きく広がります。この価格帯では、各メーカーのミドルグレードから一部ハイグレードのユニットバスが選択肢に入り、よりおしゃれで快適なバスルームを実現できます。壁パネルには高級感のある石目調や木目調、アクセントパネルなどを採用でき、空間の印象をガラリと変えることが可能です。

また、人造大理石の浴槽やデザイン性の高い水栓、調光機能付きの照明など、パーツごとのこだわりも反映させやすくなります。さらに、肩湯やジェットバス、浴室換気乾燥暖房機、ミストサウナといった、リラックス効果や利便性を高める人気のオプションも追加できるため、デザインと機能の両方を重視したい方におすすめの価格帯です。

	100万円～150万円で追加できるオプション例
項目	内容
デザイン	デザイン性の高い壁パネル（石目調・木目調など）、人造大理石浴槽、カウンターデザインの変更
快適機能	肩湯、ジェットバス、ミストサウナ、打たせ湯
照明・音響	調光・調色機能付きLED照明、浴室スピーカー（サウンドシステム）
利便性	高機能な浴室換気乾燥暖房機、大型の浴室テレビ

2.3 150万円以上で実現するホテルのようなハイグレードリフォーム

150万円以上の予算を確保できる場合、リフォームの自由度は格段に上がり、まるでホテルのような非日常的でラグジュアリーな空間を追求できます。この価格帯では、メーカー製の最上位機種のユニットバスはもちろん、オーダーメイドの造作風呂も視野に入ってきます。

壁や床に天然石や大判タイルを使用したり、ガラス張りのドアや間仕切りで開放感を演出したりと、素材やレイアウトに徹底的にこだわることが可能です。オーバーヘッドシャワーやデザイン性の高い置き型バスタブ、間接照明などを組み合わせることで、オリジナリティあふれる理想のバスルームが完成します。デザイン性だけでなく、最高級の機能性を求める方に最適なリフォームプランと言えるでしょう。ただし、造作風呂は防水工事などに専門的な技術が必要となり工期も長くなる傾向があるため、実績豊富な業者選びがより重要になります。

3. おしゃれなお風呂リフォームを成功させる7つのポイント

「リフォームしたけど、なんだか思っていたイメージと違う…」そんな後悔をしないために、おしゃれなお風呂リフォームを成功させるための7つの重要なポイントを解説します。デザインの方向性から素材選び、照明計画まで、理想のバスルームを実現するための秘訣を押さえておきましょう。

3.1 ポイント1 全体のデザインコンセプトを明確にする

リフォームを始める前に、どのような空間にしたいのか、デザインのコンセプトを明確にすることが最も重要です。「高級ホテルのような非日常感」「温かみのある北欧ナチュラル」「無駄を削ぎ落としたミニマルモダン」など、目指す方向性を決めましょう。コンセプトが固まれば、後から選ぶ壁材や設備に一貫性が生まれ、まとまりのある洗練された空間に仕上がります。好みの事例写真などを集めて、家族とイメージを共有するのもおすすめです。

3.2 ポイント2 壁や床の素材選びで差をつける

お風呂の印象を大きく左右するのが、壁や床の素材です。ユニットバスでも、壁のパネルデザインは豊富に用意されています。タイルや石、木目など、素材の質感を取り入れることで、空間のクオリティが格段にアップします。それぞれの素材の特徴を理解し、デザイン性とお手入れのしやすさのバランスを考えて選びましょう。

3.2.1 タイルや木目調パネルなど素材ごとの特徴

浴室でよく使われる壁材や床材には、それぞれ異なる特徴があります。デザインの好みだけでなく、機能面も比較して最適なものを選びましょう。

素材の種類	特徴	メリット	デメリット
タイル	高級感があり、デザインや色の自由度が高い。在来工法やハーフユニットバスで人気。	・耐久性が高い ・デザインが豊富 ・カビに強い	・目地の掃除が大変 ・冬場は冷たく感じる ・費用が高め
木目調パネル	木の温もりを感じさせるナチュラルな雰囲気。ユニットバスのアクセントパネルとして人気。	・リラックス効果がある ・掃除がしやすい ・比較的安価	・本物の木ではない ・商品によって質感が異なる
石目調パネル	大理石や御影石などを模したデザイン。重厚感と高級感を演出できる。	・ホテルライクな空間になる ・汚れが目立ちにくい ・掃除がしやすい	・暗い色だと水垢が目立つ ・空間が狭く見える場合がある
モルタル調・コンクリート調パネル	無機質でスタイリッシュな印象。インダストリアルデザインやモダンな空間にマッチ。	・洗練された印象になる ・掃除がしやすい ・傷や汚れに強い	・冷たい印象になりやすい ・照明計画が重要になる

3.3 ポイント3 色使いで空間の印象をコントロールする

色は空間の印象や広さの感じ方を大きく変える要素です。白やアイボリーなどの明るい色は空間を広く見せ、清潔感を与えます。一方、黒やダークグレーなどの暗い色は、重厚感や高級感を演出し、落ち着いた雰囲気を作り出します。色の持つ効果を理解し、戦略的に配色することがおしゃれな空間づくりの鍵となります。

3.3.1 ベースカラーとアクセントカラーの選び方

色の組み合わせに迷ったら、「ベースカラー：メインカラー：アクセントカラー＝70%：25%：5%」という黄金比を意識するのがおすすめです。

• ベースカラー（70%）: 天井や壁の広い面に使われる基本の色。白やベージュ、ライトグレーなど、明るく飽きのこない色が適しています。

• メインカラー（25%）: 空間の主役となる色。浴槽や壁の一面（アクセントウォール）などに取り入れます。コンセプトに合わせた色を選びましょう。

• アクセントカラー（5%）: 空間を引き締める差し色。水栓やシャワー、洗面器、小物などで取り入れると、手軽に個性を演出できます。

例えば、白をベースに壁一面を木目調にし、水栓やシャワーに黒を取り入れると、温かみのあるモダンな空間が完成します。

3.4 ポイント4 照明計画でリラックスできる雰囲気を演出する

お風呂の照明は、ただ明るく照らすだけではありません。光の色や当て方を工夫することで、一日の疲れを癒すリラックス空間を演出できます。最近のユニットバスでは、気分や時間帯に合わせて光の色（電球色〜昼白色）や明るさを調整できる「調光・調色機能」付きの照明が人気です。壁や天井を柔らかく照らす間接照明や、浴槽内に設置する水中照明などを取り入れると、よりホテルライクな非日常感を味わえます。

3.5 ポイント5 浴槽や水栓など設備のデザインにこだわる

浴槽や水栓、シャワーヘッド、カウンターといった設備は、毎日使うものだからこそデザイン性と機能性の両方にこだわりたいポイントです。例えば、曲線が美しい置き型のバスタブや、壁から直接伸びるスタイリッシュな壁付け水栓、ホテルのようなオーバーヘッドシャワーなどを選ぶだけで、空間全体が一気におしゃれになります。細部のデザインにこだわることで、ありきたりな浴室から一歩進んだ上質な空間へと昇華させることができます。

3.6 ポイント6 ガラスドアや窓で開放感を出す

限られたスペースである浴室に開放感をもたらすには、ガラスの活用が効果的です。従来の折れ戸や開き戸を透明なガラスドアに変えるだけで、視線が抜けて空間が広く感じられます。洗面室との一体感が生まれ、ホテルのようなモダンな雰囲気を演出できます。また、大きな窓を設けて外の景色を取り込んだり、坪庭を眺められるように設計したりするのも、戸建てリフォームならではの贅沢な楽しみ方です。

3.7 ポイント7 生活感を隠す収納の工夫

おしゃれな空間を維持するためには、シャンプーボトルや掃除道具などの生活感をいかに隠すかが重要です。壁の一部をへこませて作る「ニッチ」や、カウンター下のデッドスペースを活用した収納を設ければ、スッキリと片付きます。また、最近ではマグネットで壁に付けられる収納グッズも豊富です。必要なものだけを美しく「見せる収納」と、雑多なものを「隠す収納」を上手に使い分け、常に整理整頓された状態をキープしましょう。

4. 人気メーカー別ユニットバスの特徴とおしゃれなシリーズ

おしゃれなお風呂リフォームを成功させるには、各メーカーのユニットバスの特徴を知ることが近道です。ここでは、国内で人気の主要メーカー4社の特徴と、デザイン性の高い代表的なシリーズをご紹介します。それぞれのコンセプトや強みを比較し、あなたの理想のバスルームを見つけましょう。

4.1 TOTO サザナやシンラで実現する上質なバスルーム

TOTOは、清潔機能と快適性を追求した技術力に定評のあるメーカーです。特に床の内側が柔らかいクッション層になっている「ほっカラリ床」は、ヒヤッとせず快適な踏み心地で絶大な人気を誇ります。上質なリラックス空間を求めるなら、最上位シリーズ「シンラ」がおすすめです。

シリーズ名	主な特徴	おすすめのテイスト
シンラ (SYNLA)	肩と腰を温める「楽湯」や、心地よい刺激の「オーバーヘッドシャワー」など、リラクゼーション機能が満載。上質な素材感とデザインで、まさにホテルのような空間を実現します。	ホテルライク、モダン、ラグジュアリー
サザナ (sazana)	「ほっカラリ床」を標準搭載した主力シリーズ。掃除が楽になる「おそうじ浴槽」も選択可能。豊富な壁パネルのデザインで、幅広いテイストに対応できます。	ナチュラル、シンプル、モダン

4.2 LIXIL スパージュやリデアの高いデザイン性

LIXILのユニットバスは、デザイン性の高さと、入浴体験を豊かにする独自の機能が魅力です。「湯を、愉しむ。時を、味わう。」をコンセプトにした最上位シリーズ「スパージュ」では、肩湯や打たせ湯など、自宅でスパリゾートのような体験ができます。ライフスタイルに合わせて選べる「リデア」も人気です。

シリーズ名	主な特徴	おすすめのテイスト
スパージュ (SPAGE)	お湯のベールで首から肩を温める「アクアフィール（肩湯）」が象徴的な機能。洗練されたデザインのカウンターや水栓、照明など、細部までこだわり抜いた高級シリーズです。	ホテルライク、モダン、リゾート
リデア (Lidea)	カウンターや収納を自由に選べるなど、自分らしいバスルームを作れるのが特徴。マグネットで好きな位置に付けられる収納「どこでもラック」も便利で、すっきりとした空間を保てます。	シンプル、モダン、ナチュラル

4.3 パナソニック オフローラやビバスで叶える美容と癒やし

パナソニックは、「美容」や「健康」をテーマにしたユニークな機能で差別化を図っています。ミクロの泡で肌のうるおいを保つ「酸素美泡湯」や、汚れにくく美しい「スゴピカ素材」など、日々のバスタイムをより豊かにする工夫が満載です。デザイン性の高い新シリーズ「ビバス」にも注目が集まっています。

シリーズ名	主な特徴	おすすめのテイスト
ビバス (BEVAS)	デザイン性を追求したシリーズ。空間をすっきりと見せる「フラットラインLED照明」や、透明感と耐久性を両立した「スゴピカ浴槽（クリア）」など、美しさにこだわった設備が揃っています。	モダン、シンプル、スタイリッシュ
オフローラ (Ofrola)	「酸素美泡湯」やミストサウナ機能など、美容とリラックスをサポートする機能が充実。肌に優しい水流の「エステケアシャワー」も人気で、美意識の高い方におすすめです。	ナチュラル、フェミニン、リラックス

4.4 タカラスタンダード ホーロー素材の魅力とデザイン

タカラスタンダード最大の強みは、独自素材である「高品位ホーロー」です。ガラス質でコーティングされたホーローは、汚れやカビに強く、傷つきにくいため、美しさが長持ちします。壁パネルがホーローなので、マグネット式の収納を好きな場所に自由に設置できるのも大きな魅力です。

シリーズ名	主な特徴	おすすめのテイスト
プレデンシア (PREDENCIA)	浴槽に最高級の「鋳物ホーロー」を採用。なめらかな肌触りと高い保温性が特徴で、体の芯から温まります。重厚感と高級感を兼ね備えた、まさに王道のバスルームです。	ラグジュアリー、クラシック、重厚
グランスパ (GRANSISPA)	デザイン性を高めたシリーズで、浴室全体をホーローで包み込む「パーフェクト保温」が魅力。豊富なカラーバリエーションの壁パネルと、自由なマグネット収納で、おしゃれで機能的な空間を実現します。	モダン、シンプル、ナチュラル

5. おしゃれなリフォームで後悔しないための注意点

憧れのおしゃれなお風呂が完成しても、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースは少なくありません。デザインに心を奪われるあまり、日々の使い勝手や将来的な安全性を見落としてしまうことが原因です。ここでは、理想のバスルームを長く快適に使い続けるために、リフォーム前に必ず押さえておきたい3つの注意点を解説します。

5.1 デザイン性だけでなく掃除のしやすさも考慮する

おしゃれなデザインを追求するあまり、掃除の手間が増えてしまっては本末転倒です。特に湿気が多くカビや水垢が発生しやすい浴室では、清掃性がデザインと同じくらい重要なポイントになります。見た目の美しさと日々のメンテナンスのしやすさを両立させることが、満足度を高く保つ秘訣です。

例えば、高級感のあるタイル貼りの床や壁は、目地部分にカビが発生しやすく、掃除に手間がかかることがあります。また、デザイン性の高い置き型のカウンターや複雑な形状の水栓も、汚れが溜まりやすい箇所が増える原因になり得ます。リフォームを計画する際は、以下の表を参考に、デザインと清掃性のバランスを考えた素材や設備を選びましょう。

		素材・設備別のデザイン性と清掃性の比較
項目	デザイン重視の選択肢	清掃性重視の選択肢
壁材	凹凸のあるデザインタイル、天然木	目地の少ない大判パネル、ホーロークリーン浴室パネル、抗菌・防カビ仕様の壁材
床材	天然石、デザイン性の高いタイル	水はけが良く速乾性のある床（TOTO「ほっカラリ床」など）、目地が浅い床材
排水口	従来の目皿タイプ	髪の毛やゴミがまとまりやすい構造の排水口（LIXIL「くるりんポイ排水口」など）
カウンター・棚	造り付けのカウンター、デザイン性の高い棚	取り外して丸洗いできるカウンター、マグネットで着脱可能な収納棚

5.2 浴室の断熱性や安全性は必ず確認する

おしゃれな空間であっても、冬場に凍えるほど寒かったり、床が滑りやすかったりしては、心からリラックスすることはできません。特にご高齢の方や小さなお子様がいるご家庭では、断熱性と安全性の確保は必須項目です。

冬場の急激な温度変化によるヒートショックは、命に関わる重大な問題です。浴室全体を断熱材で覆ったり、断熱性の高い浴槽（TOTOの「魔法びん浴槽」など）を選んだりすることで、快適な温度を保ちやすくなります。窓からの冷気を防ぐために、複層ガラスや内窓を設置するのも効果的です。また、浴室暖房乾燥機を導入すれば、冬場の入浴前に浴室内を暖めておけるだけでなく、雨の日の洗濯物乾燥にも役立ちます。

安全性については、滑りにくい床材を選ぶことが基本です。浴槽の出入りや洗い場での立ち座りをサポートする手すりの設置も検討しましょう。出入り口の段差をなくしたり、扉を開閉スペースのいらない引き戸にしたりするバリアフリー対応も、将来を見据えたリフォームでは重要です。家族全員が毎日安心して使えるお風呂にすることが、本当の意味でのおしゃれなリフォームと言えるでしょう。

5.3 ショールームで実物の色や質感を確認する

カタログやインターネット上の画像だけでリフォーム内容を決めてしまうと、「完成したらイメージと違った」という失敗につながりやすくなります。特に壁パネルや床、浴槽などの広い面積を占めるパーツは、小さなサンプルで見るのと実物大の空間で見るのとでは印象が大きく異なる場合があります。

リフォームを契約する前には、必ずメーカーのショールームに足を運び、実物の色味や質感を自分の目で確かめるようにしましょう。ショールームでは、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。

• 色と質感：壁や床のパネルを、照明の色（昼白色、電球色など）を変えながら確認します。光の当たり方で見え方が変わるため、多角的にチェックすることが大切です。

• サイズ感：浴槽に実際に入ってみて、広さや深さ、またぎの高さを体感します。洗い場の広さや天井の高さなど、カタログの寸法だけではわからない「空間の広がり」を確認しましょう。

• 機能の操作性：水栓やシャワーヘッドの操作感、ドアの開閉のスムーズさ、棚の使い勝手などを実際に試してみます。

• 全体の調和：検討しているパーツ（壁、床、浴槽、水栓など）を組み合わせて、空間全体の雰囲気や色のバランスがイメージ通りかを確認します。

ショールーム訪問時には、自宅の浴室の図面や写真を持参すると、アドバイザーからより具体的な提案を受けやすくなります。

6. 理想のお風呂リフォームを叶える優良業者の選び方

憧れのおしゃれなバスルームを実現するためには、リフォームを依頼する業者選びが最も重要です。デザイン力はもちろん、高い技術力と丁寧な対応を兼ね備えた、信頼できるパートナーを見つけましょう。ここでは、理想のお風呂リフォームを成功に導くための優良なリフォーム会社の選び方を解説します。

6.1 おしゃれな施工事例が豊富なリフォーム会社を選ぶ

リフォーム会社のウェブサイトやカタログに掲載されている施工事例は、その会社のデザインセンスや技術力を判断するための重要な手がかりです。自分が思い描くイメージに近い事例や、好みのテイストの事例が豊富にある会社を選びましょう。

特に、ホテルライクな空間やデザイン性の高い造作風呂など、こだわりを実現したい場合は、同様のリフォーム実績が豊富かを確認することが不可欠です。事例を見る際は、写真の雰囲気だけでなく、どのような素材や設備が使われているか、間取りの工夫は何かといった詳細までチェックすると、打ち合わせの際に具体的な要望を伝えやすくなります。

6.2 複数の会社から相見積もりを取って内容を比較する

リフォーム費用や提案内容は会社によって様々です。必ず2〜3社から相見積もりを取り、内容を慎重に比較検討することが、後悔しないリフォームの鍵となります。単に金額の安さだけで判断するのではなく、提案内容や担当者の対応、保証制度まで含めて総合的に評価しましょう。

見積もりを比較する際は、下記のポイントを確認してください。特に「一式」といった曖昧な記載が多い見積もりは注意が必要です。各項目が詳細に記載されているかを確認し、不明な点は遠慮なく質問しましょう。

比較項目	チェックするべきポイント
見積もり総額	希望の予算に合っているか。極端に安すぎたり高すぎたりしないか。
見積もりの詳細度	「工事一式」ではなく、商品代・工事費・諸経費などの内訳が明確に記載されているか。
提案内容	こちらの要望が反映されたデザインや設備が提案されているか。プロならではの付加価値のある提案があるか。
担当者の対応	質問に対して的確に答えてくれるか。こちらの要望を親身に聞いてくれるか。コミュニケーションがスムーズか。
保証・アフターサービス	工事後の保証期間や内容、定期点検などのアフターサービスが充実しているか。

7. まとめ

本記事では、おしゃれなお風呂リフォームの事例から費用相場、成功のポイントまでを網羅的に解説しました。理想のバスルームを実現するためには、まず全体のデザインコンセプトを明確にすることが最も重要です。その上で壁材や照明にこだわり、デザイン性と掃除のしやすさといった機能面を両立させましょう。TOTOやLIXILなどのショールームで実物を確認し、複数のリフォーム会社から相見積もりを取ることが後悔しないための鍵です。ぜひこの記事を参考に、あなただけの特別なバスルームを手に入れてください。