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バーの内装デザインでかっこいい空間を作るには?プロが教える3つの黄金法則

  • 執筆者の写真: seira murata
    seira murata
  • 2025年10月22日
  • 読了時間: 13分
バー 内装 デザイン かっこいい

自分だけのバーを開業するなら、誰もが「かっこいい」と唸るような特別な空間を創りたいもの。しかし、いざ内装デザインを考えると、何から手をつければ良いのか、どうすれば理想の雰囲気を形にできるのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、数々の人気バーを手がけてきたプロの視点から、かっこいい内装デザインを実現するための具体的な方法を徹底解説します。デザインの核となるコンセプト設計から、空間の雰囲気を決定づける照明や素材の選び方、さらには参考にしたいスタイル別のデザイン事例、失敗しないための注意点まで、バーの内装作りに関するあらゆる情報を網羅しています。結論から言えば、人々を魅了するかっこいいバー空間の創造は、「ぶれないコンセプト」「光と素材の演出」「細部へのこだわり」という3つの黄金法則にかかっています。この法則を理解し、一つひとつ丁寧に設計していくことが、唯一無二の魅力的なバーを生み出す鍵となるのです。理想のバー空間を実現するための、確かなヒントがここにあります。


1. かっこいいバーの内装デザインを実現する3つの黄金法則

訪れる人の心をつかみ、記憶に残る「かっこいいバー」。その魅力は、提供されるドリンクやサービスだけでなく、空間そのものが持つ独特の雰囲気にあります。ここでは、数々の店舗デザインを手がけてきたプロが実践する、かっこいいバーの内装デザインを実現するための3つの黄金法則を徹底解説します。この法則を押さえることで、単におしゃれなだけでなく、ビジネスとしても成功する空間作りへの道筋が見えるはずです。


1.1 黄金法則1 ぶれない軸を作るコンセプト設計

すべてのデザインは、強固なコンセプトから始まります。流行を取り入れるだけでは、個性のないありふれた空間になってしまいます。誰に、どのような体験を提供したいのかという「ぶれない軸」を持つことが、唯一無二のかっこよさを生み出すための最初のステップです。


1.1.1 ターゲット顧客に響く世界観を定義する

まず考えるべきは「誰のためのバーなのか」という点です。例えば、ウイスキーを静かに楽しみたい熟練のビジネスパーソンと、SNS映えするカクテルを楽しみたい20代のカップルでは、心に響く空間は全く異なります。ターゲット顧客の年齢、性別、ライフスタイル、価値観を深く掘り下げ、彼らが心地よいと感じ、自慢したくなるような世界観を具体的に定義しましょう。この世界観が、内装デザインの方向性を決める羅針盤となります。


1.1.2 物語を感じさせる空間のテーマ設定

定義した世界観を、より魅力的なものにするのが「テーマ」です。テーマは、空間に物語性を与え、ゲストを非日常へと誘うための重要な仕掛けです。例えば「禁酒法時代のニューヨークに隠されたスピークイージー」「未来都市の夜景を見下ろす宇宙船のラウンジ」「文豪が夜な夜な集った書斎」など、具体的で想像力をかき立てるテーマを設定します。この物語性が、壁材や照明、家具一つひとつの選択に一貫性をもたらし、空間全体に深みと説得力を与えるのです。


1.2 黄金法則2 空間の雰囲気を支配する光と素材

コンセプトという骨格に、血肉を通わせるのが「光」と「素材」です。これらは空間の雰囲気を直接的に支配し、ゲストの感情に働きかけます。かっこいいバーに共通するのは、この光と素材の巧みな使い方です。視覚だけでなく、触覚にも訴えかける演出を意識しましょう。


1.2.1 かっこいい空間演出に不可欠な照明計画

バーの空間演出において、照明は主役級の役割を担います。単に空間を明るくするのではなく、「光と影をデザインする」という意識が重要です。カウンター上のペンダントライト、バックバーを照らす間接照明、壁面を印象的に見せるスポットライトなどを組み合わせ、空間に奥行きと陰影を生み出します。特に、暖色系の落ち着いた光(色温度2700K前後)は、リラックス効果を高め、お酒や料理を美味しそうに見せる効果があります。調光機能を取り入れ、時間帯やシーンに合わせて光の量をコントロールできるようにすることも、洗練された空間作りには欠かせません。


1.2.2 質感がムードを高める壁材と床材の選び方

壁や床は、空間の面積の大部分を占めるため、店の印象を決定づける重要な要素です。見た目のデザインだけでなく、素材が持つ「質感」にこだわることで、空間のムードは格段に高まります。例えば、コンクリート打ちっ放しの無機質な壁に古材のカウンターを合わせる、ベルベット調の壁紙で高級感を演出するなど、素材のコントラストを意識すると、空間にリズムと深みが生まれます。床材は、デザイン性はもちろん、耐久性や清掃のしやすさも考慮して選ぶことが大切です。



素材が与える印象の例

素材の種類

主な素材

与える印象・雰囲気

壁材

コンクリート、モルタル、レンガ

インダストリアル、無骨、モダン、クール


古材、ウッドパネル

温かみ、ヴィンテージ、オーセンティック、重厚感


珪藻土、漆喰

ナチュラル、和モダン、落ち着き、上質

床材

無垢フローリング

高級感、温もり、クラシック


モルタル、Pタイル

スタイリッシュ、ミニマル、メンテナンスが容易

1.3 黄金法則3 神は細部に宿る什器とレイアウト

優れたコンセプトと雰囲気のある空間が完成しても、什器(じゅうき)選びとレイアウトが伴わなければ、居心地の悪い空間になってしまいます。「神は細部に宿る」という言葉通り、ゲストが直接触れる家具や、空間の使い勝手を決めるレイアウトにまでこだわることで、本物のかっこよさが生まれます。


1.3.1 バーの顔となるカウンターデザインの重要性

カウンターは、バーの心臓部であり、店の顔です。バーテンダーが立つステージであり、ゲストとのコミュニケーションが生まれる場所でもあります。素材選びは特に重要で、重厚な一枚板のカウンターはオーセンティックな雰囲気を、モルタルやステンレスならモダンでクールな印象を与えます。カウンターの高さや奥行き、そしてバックバーに並ぶボトルの見せ方まで計算し尽くすことで、店の哲学やこだわりを雄弁に物語る象徴的な存在となります。


1.3.2 居心地を左右する椅子とテーブルの配置

ゲストの滞在時間を大きく左右するのが、椅子やテーブルのクオリティと配置です。デザイン性だけでなく、長時間座っても疲れない座り心地の良い椅子を選ぶことは絶対条件です。また、レイアウトにおいては、席と席の間に適度な距離を保ち、プライベート感を確保することが重要になります。カウンター席、テーブル席、ソファ席など、異なるタイプの席を用意することで、一人客からグループまで、様々な利用シーンに対応できます。ゲストがスムーズに移動できる動線を確保し、空間に「余白」を感じさせるレイアウトが、窮屈さを感じさせない、上質な居心地の良さを生み出します。


2. 【スタイル別】参考にしたいかっこいいバーの内装デザイン事例

バー 内装 デザイン かっこいい

一口に「かっこいいバー」と言っても、そのスタイルは様々です。ここでは代表的な4つのデザインスタイルを挙げ、それぞれの魅力と内装を構成する要素を具体的に解説します。ご自身の理想とするバーのイメージを固めるための参考にしてください。


2.1 オーセンティックバーの重厚でクラシックな内装

オーセンティックバーは、歴史と品格を感じさせる、まさに王道のかっこよさが魅力です。ウイスキーやブランデー、伝統的なカクテルを静かに楽しむ空間には、上質で重厚な素材選びが欠かせません。使い込まれたような深みのある色合いの木材や本革が、落ち着いた大人の雰囲気を醸成します。

要素

デザインのポイント

コンセプト

伝統、格式、本物志向。静かで落ち着いた時間を提供する。

主要な素材

マホガニー、ウォールナットなどのダークウッド、本革、真鍮、大理石。

照明計画

照度を落とした電球色の間接照明が中心。カウンターやテーブルにペンダントライトやテーブルランプで手元を照らす。

家具・什器

一枚板のカウンター、レザー張りのハイスツールやソファ、重厚なバックバー。

カラー

ブラウン、ダークグリーン、ボルドーなど、深みのある色を基調とする。

2.2 モダンで洗練されたホテルバーのようなデザイン

都会の夜景が見えるホテルの最上階にあるような、スタイリッシュで洗練されたかっこよさを追求したスタイルです。無駄を削ぎ落としたミニマルな空間に、上質な素材と計算された照明計画を組み合わせることで、ラグジュアリーな非日常感を演出します。デートや特別な日の利用にも最適なデザインです。

要素

デザインのポイント

コンセプト

都会的、ミニマル、ラグジュアリー。上質な非日常空間を演出する。

主要な素材

コンクリート、ガラス、ステンレス、鏡、タイル、人工大理石。

照明計画

ダウンライトやコーブ照明で空間全体をすっきりと見せ、光と影のコントラストを強調する。

家具・什器

直線的なラインのカウンター、デザイナーズのチェアやソファ、シンプルなテーブル。

カラー

モノトーン(白・黒・グレー)を基調に、アクセントカラーを1色加える。

2.3 インダストリアルデザインの無骨さがかっこいい空間

古い工場や倉庫をリノベーションしたような、素材の質感を活かした無骨で飾らないかっこよさがインダストリアルデザインの持ち味です。コンクリートやレンガ、古材、アイアンといった素材を意図的に見せることで、開放的で気取らない雰囲気が生まれます。クラフトビールやジンなどをカジュアルに楽しむ業態と相性が良いでしょう。

要素

デザインのポイント

コンセプト

工業的、ヴィンテージ、無骨。クリエイティブで開放的な雰囲気。

主要な素材

コンクリート打ちっ放し、レンガ、古材、黒皮アイアン、モルタル。

照明計画

むき出しの配管に吊るしたエジソン電球や、金属製のシェードを持つペンダントライトが象徴的。

家具・什器

アイアンと古材を組み合わせたテーブルや棚。ヴィンテージ加工のレザーソファ。

装飾

空調のダクトや電気の配線をあえて見せる。アートやグリーンでアクセントを加える。

2.4 隠れ家バーに最適な没入感のある内装デザイン

特定のテーマやコンセプトを深く掘り下げ、日常を忘れさせるほどの徹底した世界観の構築で生まれるかっこよさがあります。書斎や洞窟、秘密の実験室など、テーマは無限大。訪れる客が物語の登場人物になったかのような没入感を提供することが、このスタイルの鍵となります。あえて席数を絞り、プライベート感を高めるのも効果的です。

要素

デザインのポイント

コンセプト

非日常、没入感、物語性。特定のテーマに特化した唯一無二の空間。

主要な素材

石材、古木、漆喰、ベルベット、アンティークタイルなど、世界観を表現する素材。

照明計画

空間全体の照度を極端に落とし、キャンドルやスポットライトで必要な場所だけを照らし、陰影を深くする。

レイアウト

あえて視線を遮る壁や低い天井、狭い通路などを設け、探求心をくすぐる「おこもり感」を演出する。

装飾

古書や標本、アート作品、アンティーク雑貨など、テーマに沿った小物を細部まで徹底的に配置する。

3. バーの内装デザインで失敗しないためのポイント

バー 内装 デザイン かっこいい

どれほどかっこいい内装デザインでも、使い勝手が悪かったり、予算を大幅にオーバーしてしまっては、バー経営の成功は遠のいてしまいます。ここでは、理想の空間を現実のものにするために、デザイン設計段階で必ず押さえておきたい3つの重要なポイントを解説します。


3.1 機能性を考慮した動線計画

バーにおける動線とは、スタッフとお客様が店内を移動する経路のことです。洗練された空間は、無駄のないスムーズな動線設計があってこそ実現します。スタッフの作業効率とお客様の居心地の良さを両立させるために、双方の視点から動線を計画することが不可欠です。

スタッフ動線は、ドリンクのオーダーを受けてから、作成、提供、そしてグラスを下げて洗浄するまでの一連の流れが滞りなく行えるように設計します。特にワンオペレーションや少人数で運営する場合は、カウンター内での移動距離を最小限に抑えるレイアウトが鍵となります。

一方、お客様動線は、来店から着席、トイレへの移動、そして退店まで、他のお客様とぶつかることなく快適に過ごせるように配慮します。通路幅は最低でも60cm、人がすれ違う可能性があるメイン通路では80cm〜100cm程度の余裕を持たせると、ゆったりとした印象を与えることができます。


3.2 予算内で理想を形にする費用配分のコツ

内装デザインを実現するには、当然ながら費用がかかります。限られた予算の中で理想の空間を形にするためには、どこに費用をかけ、どこを抑えるかというメリハリをつける戦略が重要です。まずは総予算を明確にし、そこから各項目に費用を割り振っていきましょう。

バーの内装にかかる費用は、物件取得費を除いても、設計デザイン費、内装工事費、厨房設備費、家具・什器費、音響・照明設備費、看板製作費など多岐にわたります。一般的に、バーの内装工事の坪単価は30万円〜80万円程度が目安とされますが、使用する素材や造作家具の量によって大きく変動します。

費用をかけるべきは、お店の顔となり、お客様の満足度に直結する部分です。例えば、重厚な一枚板のカウンターや、座り心地の良いオーダーメイドのソファ、空間の雰囲気を決定づける照明器具などには重点的に予算を配分します。逆に、バックヤードやトイレの内部など、お客様の目に触れにくい部分の素材のグレードを調整することで、コストをコントロールすることが可能です。



費用配分の優先順位(一例)

優先度

項目

具体例

お客様が直接触れる・見る部分

カウンター、椅子・ソファ、テーブル、照明器具、エントランス

空間の印象を左右する部分

壁材、床材、音響設備、トイレの洗面台

機能性重視・見えにくい部分

バックヤードの内装、厨房内の床・壁、汎用的な棚

3.3 信頼できる内装デザイン会社の選び方

理想のバーを共に作り上げるパートナーとなる内装デザイン会社選びは、プロジェクトの成否を分ける最も重要な要素と言っても過言ではありません。デザイン力はもちろん、専門知識、実績、そしてコミュニケーションの取りやすさなどを総合的に判断する必要があります。

会社を選ぶ際には、まずバーや飲食店のデザイン・施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。公式サイトのポートフォリオ(施工事例)を見て、自分の作りたいお店のテイストと合っているかを見極めます。特に、個人経営の小規模なバーの実績が多い会社は、限られた予算やスペースでの工夫に長けている可能性があります。

次に、複数の会社から相見積もりを取ることをお勧めします。見積書は金額だけでなく、工事内容や仕様、建材などが詳細に記載されているか、「一式」のような曖昧な表現が多くないかを確認します。そして何より大切なのが、担当者との相性です。こちらの要望を真摯にヒアリングし、プロの視点からプラスアルファの提案をしてくれる、信頼できる担当者を見つけることが成功への近道です。


4. まとめ

本記事では、多くの人を魅了する「かっこいいバー」の内装デザインを実現するための3つの黄金法則と、具体的なデザイン事例、失敗しないための注意点について詳しく解説しました。成功の鍵は、店の魂となる「コンセプト設計」、空間の雰囲気を決定づける「光と素材」、そして居心地の良さを左右する「什器とレイアウト」にある、というのが結論です。これら3つの要素がぶれることなく一貫しているからこそ、人を惹きつけるかっこいい空間が生まれます。

オーセンティックやモダンといったスタイル事例を参考に理想のイメージを固めつつ、お客様とスタッフ双方にとって快適な動線計画や、限られた予算を効果的に配分するといった現実的な視点も忘れてはなりません。信頼できる内装デザイン会社をパートナーに選ぶことも、理想を形にする上で極めて重要です。

かっこいいバーの内装は、単におしゃれなだけでなく、訪れるお客様に特別な時間と忘れられない体験を提供するための重要な舞台装置です。この記事でご紹介したポイントが、あなたの理想とする唯一無二のバーを創造するための一助となれば幸いです。

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