和室から洋室リフォームの費用まるわかり!補助金を使った賢いコスト削減術
- seira murata
- 10月6日
- 読了時間: 18分

和室から洋室へのリフォーム、費用がいくらかかるか不安ではありませんか?この記事では、6畳・8畳の広さ別や工事内容別の費用相場、詳細な内訳を徹底解説します。さらに、国や自治体の補助金を使った賢いコスト削減術から、リフォーム会社選びの注意点まで網羅。これを読めば、ご自身の予算に合った最適なリフォーム計画を立て、費用を賢く抑える方法がすべてわかります。
1. 和室から洋室へのリフォーム費用の相場【広さ・工事内容別】
和室から洋室へのリフォーム費用は、部屋の広さや工事の範囲によって大きく変動します。まずは、ご自宅の和室がどのくらいの広さで、どこまでリフォームしたいのかをイメージしながら、大まかな費用相場を把握しましょう。ここでは、一般的な広さである「6畳」「8畳」を例に、また主要な「工事内容別」に費用と期間の目安を詳しく解説します。
1.1 【広さ別】6畳・8畳の和室リフォーム費用
和室リフォームで最も多いのが6畳と8畳のケースです。床・壁・天井の内装を一新する基本的なリフォームから、押入れや建具(襖・障子)まで含めた全体的なリフォームまで、工事範囲によって費用は変わります。以下の表で、広さと工事範囲に応じた費用相場を確認してみましょう。
広さ | 主なリフォーム内容 | 費用相場 |
6畳 | 床(フローリング)、壁・天井(クロス)の内装替え | 20万円 ~ 50万円 |
6畳 | 内装替え + 押入れをクローゼットに、襖をドアに変更 | 40万円 ~ 90万円 |
8畳 | 床(フローリング)、壁・天井(クロス)の内装替え | 25万円 ~ 60万円 |
8畳 | 内装替え + 押入れをクローゼットに、襖をドアに変更 | 50万円 ~ 110万円 |
上記の費用はあくまで目安です。使用する建材のグレードや、建物の構造(木造・マンションなど)によって金額は前後します。どこまでのリフォームを希望するのか、工事範囲を明確にすることが、正確な費用を把握するための第一歩です。
1.2 【工事内容別】リフォーム費用と工事期間の目安
「まずは床だけ」「収納を使いやすくしたい」など、部分的なリフォームを検討している方も多いでしょう。ここでは、代表的な工事内容ごとの費用相場と工事期間をまとめました。予算に合わせて工事内容を組み合わせる際の参考にしてください。
1.2.1 畳からフローリングへの変更費用
和室リフォームの基本となるのが、畳をフローリングに張り替える工事です。費用は、選ぶフローリング材の種類(複合フローリングや無垢材など)や、畳を撤去した後の下地調整の有無によって変動します。
項目 | 内容 |
費用相場(6畳) | 9万円 ~ 20万円 |
工事期間の目安 | 1日 ~ 3日 |
備考 | 畳とフローリングの厚みの違いを調整するための下地工事や、床下の断熱工事を行う場合は追加費用が発生します。床材のグレードと下地工事の有無が費用の大きな変動要因となります。 |
1.2.2 壁・天井のクロス張り替え費用
砂壁や土壁、プリント合板の壁を現代的なクロス(壁紙)張りに変更することで、部屋の印象は一気に明るくなります。既存の壁の状態によっては、クロスを張るための下地処理(ベニヤ板の上貼りなど)が必要となり、費用が加算されます。
項目 | 内容 |
費用相場(6畳) | 5万円 ~ 10万円(下地処理が必要な場合は+5万円~10万円) |
工事期間の目安 | 1日 ~ 2日 |
備考 | 既存の壁が砂壁や繊維壁の場合、下地処理が必須となるケースがほとんどです。選ぶクロスの機能性(防カビ、消臭など)によっても単価が変わります。 |
1.2.3 押入れからクローゼットへのリフォーム費用
収納の使い勝手を向上させるため、押入れをクローゼットに変更するリフォームも人気です。中棚や枕棚を撤去し、ハンガーパイプや可動棚を設置します。扉を折れ戸や引き戸に交換することで、洋室としての機能性が格段にアップします。
項目 | 内容 |
費用相場(一間幅) | 8万円 ~ 25万円 |
工事期間の目安 | 2日 ~ 4日 |
備考 | クローゼット内部の造作(棚の数や配置)や扉の種類で費用が大きく変わります。床の間や押入れの一部を解体してウォークインクローゼットにする場合は、さらに費用がかかります。 |
1.2.4 襖や障子からドアへの変更費用
部屋の出入り口を襖から洋室に合うドアに変更する工事です。既存の鴨居や敷居を活かして枠を取り付ける方法と、壁の一部を解体してドア枠ごと新設する方法があります。後者のほうが気密性や遮音性は高まりますが、費用も高額になります。
項目 | 内容 |
費用相場 | 5万円 ~ 20万円 |
工事期間の目安 | 1日 ~ 3日 |
備考 | 既存の枠を利用する「カバー工法」なら費用を抑えられますが、出入り口が少し狭くなる場合があります。壁の解体・造作を伴うかどうかで工事規模と費用が異なります。 |
2. 和室から洋室リフォーム費用の詳しい内訳を解説

和室から洋室へのリフォーム費用は、大きく分けて「材料費」「工事費」「諸経費」の3つの要素で構成されています。見積書に記載されている項目を正しく理解することで、費用の妥当性を判断し、予算オーバーを防ぐことができます。ここでは、それぞれの内訳について詳しく見ていきましょう。
2.1 材料費(フローリング材・壁紙・建具など)
材料費は、リフォームに使用する建材や設備そのものの価格です。どのグレードの材料を選ぶかによって、リフォーム費用総額が大きく変動するため、予算と希望のバランスを考える上で最も重要なポイントとなります。主な材料の費用相場は以下の通りです。
項目 | 種類・グレード | 費用相場(6畳の場合) | 特徴 |
フローリング材 | 複合フローリング | 5万円~15万円 | 傷や汚れに強く、メンテナンスが容易。デザインが豊富で安価な製品が多い。 |
無垢フローリング | 10万円~30万円 | 天然木ならではの温かみと調湿性が魅力。経年変化を楽しめるが、傷がつきやすく手入れが必要。 | |
壁・天井のクロス | 量産品(ビニールクロス) | 4万円~8万円 | 最も一般的でコストパフォーマンスが高い。機能性(防カビ、消臭など)を持つ製品も多い。 |
高機能・デザインクロス | 6万円~12万円 | デザイン性が高いものや、吸湿・放湿性に優れた珪藻土クロスなどがある。 | |
建具(ドア・クローゼット扉) | 既製品 | 5万円~20万円 | サイズやデザインが規格化されており、比較的安価で工期も短い。 |
造作・オーダー品 | 15万円~ | 部屋のサイズやデザインに合わせて自由に設計できるが、費用は高くなる傾向がある。 |
2.2 工事費(解体・施工・人件費)
工事費は、職人が実際に作業を行うための費用で、技術料や人件費が含まれます。リフォームの品質を左右する重要な費用であり、単純に安さだけで判断するのは危険です。特に床や壁の下地調整は、完成後は見えなくなる部分ですが、部屋の耐久性や快適性を保つために不可欠な工事です。
工事内容 | 作業内容 | 費用相場(6畳の場合) |
既存和室の解体 | 畳、襖、障子、押入れ、天井などの撤去 | 3万円~8万円 |
床の下地工事 | 床の高さを調整し、根太(ねだ)や合板を設置してフローリングを張るための土台を作る | 4万円~10万円 |
壁・天井の下地工事 | 柱や壁の凹凸をなくし、クロスをきれいに張るためにベニヤ板や石膏ボードを設置する | 3万円~9万円 |
内装仕上げ工事 | フローリング張り、クロス張り付け | 5万円~12万円 |
建具取り付け工事 | ドア枠の設置、クローゼットの組み立て、扉の取り付けなど | 3万円~10万円 |
※上記費用には職人の人件費が含まれています。
2.3 諸経費(現場管理費・廃材処分費など)
諸経費は、工事を円滑に進めるために必要な間接的な費用の総称です。見積書では「雑費」や「その他経費」として一括りにされることもありますが、内訳を確認することが大切です。諸経費はリフォーム費用総額の5%~15%程度が目安とされています。
現場管理費:工事全体の進行管理、現場監督の人件費、書類作成費、近隣への挨拶回りなど、工事をスムーズかつ安全に進めるための費用です。リフォーム会社への手数料とも言えます。
廃材処分費:解体した畳や襖、木材などの産業廃棄物を、法律に則って適正に処分するための費用です。
運搬費:新しい建材や設備を現場まで運ぶための費用です。
駐車場代:工事車両を駐車するための費用。特に都市部やマンションでは必要になることが多いです。
これらの諸経費が見積もりに含まれているか、また内訳が不明瞭な場合は、契約前に必ずリフォーム会社に確認しましょう。
3. 必見!和室リフォームの費用を補助金で賢く抑える方法

和室から洋室へのリフォームには、ある程度のまとまった費用が必要です。しかし、国や自治体が実施している補助金・助成金制度を上手に活用することで、その負担を大幅に軽減できる可能性があります。これらの制度は、省エネ性能の向上やバリアフリー化など、特定の条件を満たすリフォームを対象としています。ここでは、和室リフォームで利用できる可能性のある代表的な制度と、費用を賢く抑えるためのポイントを詳しく解説します。
3.1 国が実施するリフォーム補助金制度
国が主体となって実施している大規模な補助金制度は、補助額も大きく非常に魅力的です。ただし、制度ごとに目的や要件が定められており、和室リフォーム単体ではなく、住宅全体の性能を向上させる工事と組み合わせることで対象となるケースがほとんどです。代表的な制度を2つご紹介します。
3.1.1 子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、省エネ性能の高い住宅取得や省エネ改修を支援する制度です。子育て世帯や若者夫婦世帯が主な対象ですが、リフォームに関しては世帯を問わず利用できます。
和室から洋室へのリフォームにおいて、断熱改修やエコ住宅設備の設置など、省エネ性能を高める工事を同時に行うことで補助金の対象となります。例えば、畳をフローリングにする際に床の断熱工事を行ったり、障子を断熱性の高い内窓や複層ガラスに交換したりする工事が該当します。
子育てエコホーム支援事業の対象工事例(和室リフォーム関連) | ||
対象工事 | 補助額(目安) | 備考 |
開口部の断熱改修(内窓設置・外窓交換など) | 8,000円~23,000円/箇所 | 大きさにより変動 |
床の断熱改修 | 36,000円/戸 | 最低使用量以上の断熱材を使用 |
壁の断熱改修 | 102,000円/戸 | 最低使用量以上の断熱材を使用 |
※補助額は改定される場合があります。また、申請はリフォーム会社を通して行い、予算上限に達し次第終了となるため、早めの検討が重要です。
3.1.2 長期優良住宅化リフォーム推進事業
この制度は、住宅の寿命を延ばすための性能向上リフォームを支援するものです。住宅の劣化対策、耐震性、省エネ性などを高める大規模なリフォームと同時に和室改修を行う場合に活用できる可能性があります。
リフォーム前に専門家による住宅診断(インスペクション)を受け、住宅の維持保全計画を作成する必要があります。手続きはやや複雑ですが、補助額の上限が比較的高く設定されているのが特徴です。耐震補強や断熱工事を含む全面的なリフォームを検討している方におすすめの制度です。
3.2 お住まいの自治体独自の補助金・助成金制度
国の制度だけでなく、お住まいの都道府県や市区町村が独自にリフォームに関する補助金・助成金制度を設けている場合があります。これらの制度は、国の制度と併用できるケースもあり、見逃せません。
自治体によって制度の内容は様々ですが、以下のようなリフォームが対象となることが多く、和室から洋室への改修と関連付けられる可能性があります。
省エネリフォーム助成(断熱材の追加、高断熱窓への交換など)
バリアフリー改修助成(部屋の段差解消、手すりの設置など)
三世代同居・近居支援リフォーム
地元産木材を使用したリフォームへの助成
まずは「お住まいの自治体名 リフォーム 補助金」といったキーワードで検索してみましょう。自治体のホームページや広報誌を確認したり、直接担当窓口に問い合わせたりすることで、最新の情報を得ることができます。募集期間や予算が限られているため、こまめな情報収集が成功のカギです。
3.3 補助金以外にもあるリフォーム減税制度
補助金や助成金と合わせて検討したいのが、税金の負担が軽くなる「リフォーム減税制度」です。特定の要件を満たすリフォームを行った場合、所得税の控除や固定資産税の減額が受けられます。こちらも、省エネ、バリアフリー、耐震といった住宅性能を向上させる工事が主な対象となります。
主なリフォーム減税制度 | ||
制度の種類 | 概要 | 対象となる工事の例 |
所得税の控除(リフォーム促進税制) | 年末のローン残高や工事費用の一部が所得税から控除される制度。確定申告が必要です。 | 省エネ改修、バリアフリー改修、耐震改修、同居対応改修など |
固定資産税の減額 | リフォーム完了後の翌年度分の家屋にかかる固定資産税が減額される制度。工事完了後3ヶ月以内の申告が必要です。 | 省エネ改修、バリアフリー改修、耐震改修 |
これらの減税制度を利用するためには、工事内容を証明する書類などが必要となります。リフォーム会社に相談し、制度の対象となる工事内容や必要な手続きについて事前に確認しておきましょう。
4. 補助金だけじゃない!リフォーム費用を安くする5つのコツ

和室から洋室へのリフォームは、補助金制度を活用する以外にも費用を抑える方法がいくつかあります。少しの工夫で数十万円単位のコストダウンにつながる可能性もあるため、これから紹介する5つのコツをぜひ実践してみてください。
4.1 複数のリフォーム会社から相見積もりを取る
リフォーム費用を適正価格に抑えるための最も基本的で重要なステップが、複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」です。1社だけの見積もりでは、提示された金額が高いのか安いのか判断できません。
最低でも3社以上のリフォーム会社に連絡し、同じ条件で見積もりを依頼しましょう。そうすることで、ご自宅の和室リフォームにおける費用相場を把握でき、価格交渉の材料にもなります。また、各社の提案内容や担当者の対応を比較することで、信頼できる業者を見極めることにもつながります。
見積書を比較する際は、総額だけでなく、工事内容の内訳、使用する建材のメーカーや品番、諸経費の詳細、保証内容まで細かくチェックすることが失敗しないためのポイントです。
4.2 使用する建材や設備のグレードを見直す
リフォーム費用の中で大きな割合を占めるのが「材料費」です。床材や壁紙、クローゼットの扉などの建材や設備のグレードを少し見直すだけで、総額を大きく下げることができます。
例えば、床材を高級な無垢フローリングから、デザイン性が高くメンテナンスも容易な複合フローリングやクッションフロアに変更したり、壁紙を機能性の高いものから一般的な量産品(スタンダードクロス)に変えたりするだけでもコストは変わります。「絶対に譲れない部分」と「こだわらない部分」を明確にし、メリハリをつけて建材を選ぶことが、満足度を保ちながら費用を抑える賢い方法です。
4.3 リフォームの繁忙期を避ける
リフォーム業界にも、依頼が集中する「繁忙期」と、比較的落ち着いている「閑散期」があります。工事の時期にこだわりがなければ、閑散期を狙って依頼することで費用を抑えられる可能性があります。
一般的に、リフォーム会社の繁忙期と閑散期は以下のようになります。
時期 | 期間の目安 | 特徴 |
繁忙期 | 9月~11月、2月~3月 | 秋の気候が良い時期や、新生活が始まる前に依頼が集中する。職人のスケジュールが埋まりやすく、価格交渉が難しい傾向がある。 |
閑散期 | 6月~8月、1月 | 梅雨や猛暑、年始などで依頼が少なくなる時期。価格交渉に応じてもらえたり、キャンペーンを実施したりする会社もある。 |
閑散期に依頼することで、価格面でのメリットだけでなく、職人や担当者とじっくり打ち合わせができ、より丁寧な工事を期待できるというメリットもあります。
4.4 DIYできる部分はセルフリフォームに挑戦する
もしDIY(Do It Yourself)に興味があるなら、専門的な技術を必要としない簡単な作業を自分で行うことで、その分の人件費を節約できます。
例えば、以下のような作業は初心者でも比較的挑戦しやすいでしょう。
既存の壁紙の上から貼れるタイプの壁紙を貼る
畳を剥がした後の床にクッションフロアやフロアタイルを敷く
壁の一部分を塗装する
ただし、電気工事や下地処理が複雑な工事など、専門知識が必要な作業は危険を伴うため、必ずプロに任せてください。DIYに失敗してしまい、結果的にプロに修正を依頼して余計な費用がかかってしまうケースもあるため、自分のスキルや作業時間を考慮して、無理のない範囲で挑戦することが大切です。
4.5 火災保険が適用できるケースも確認する
あまり知られていませんが、リフォームの理由によっては火災保険が適用できる場合があります。火災保険は火事だけでなく、台風による「風災」や大雪による「雪災」、洪水による「水災」といった自然災害による損害も補償の対象となることが多いためです。
例えば、「台風で窓が割れて雨が吹き込み、畳や壁が傷んでしまったため洋室にリフォームする」といったケースでは、保険金が支払われる可能性があります。リフォームのきっかけが自然災害によるものであれば、まずはご自身が加入している火災保険の契約内容を確認し、保険会社に問い合わせてみましょう。ただし、経年劣化による損傷は対象外となるため注意が必要です。
5. 和室から洋室へのリフォームの流れと注意点

和室から洋室へのリフォームを成功させるためには、計画的に進めることが重要です。ここでは、リフォーム会社への相談から工事完了までの具体的な流れと、特に注意すべきポイントを解説します。事前に全体像を把握し、スムーズなリフォームを実現しましょう。
5.1 リフォーム会社への相談から工事完了までのステップ
リフォームは、思い立ってから完成までいくつかのステップを踏む必要があります。一般的な流れと各段階でのポイントをまとめました。
ステップ | 内容 | 期間の目安 |
STEP 1:情報収集・相談 | 理想の洋室のイメージを固め、インターネットや雑誌で情報収集します。複数のリフォーム会社に問い合わせ、相談を開始します。 | 1週間~1ヶ月 |
STEP 2:現地調査・見積もり | リフォーム会社に現在の和室の状態を確認してもらい、要望を伝えます。後日、詳細な見積書とプランが提出されます。最低でも2〜3社から相見積もりを取るのがおすすめです。 | 1週間~2週間 |
STEP 3:プラン決定・契約 | 見積もり内容やプランを比較検討し、依頼する会社を1社に絞ります。工事内容、金額、工期などを最終確認し、工事請負契約を結びます。 | 1週間~2週間 |
STEP 4:着工・工事 | 契約内容に基づき、工事が開始されます。工事前には近隣への挨拶を済ませておくと、トラブルを未然に防げます。 | 3日~2週間程度 |
STEP 5:完了確認・引き渡し | 工事が完了したら、プラン通りに仕上がっているか担当者と一緒に最終確認を行います。問題がなければ、引き渡しとなり、残金の支払いをします。 | 1日 |
STEP 6:アフターサービス | 引き渡し後も、保証や定期点検などのアフターサービスがあります。保証内容や期間は契約時に必ず確認しておきましょう。 | - |
5.2 マンションで和室をリフォームする場合の注意点
マンションのリフォームは、戸建てと異なり特有のルールが存在します。後々のトラブルを避けるためにも、以下の点には必ず注意してください。
まず最も重要なのが、マンションの管理規約を事前に確認することです。特に畳からフローリングへ変更する場合、下の階への音漏れを防ぐための防音規定が定められているケースがほとんどです。指定された遮音等級(L値)を満たすフローリング材を選ぶ必要があります。規約を無視して工事を進めると、最悪の場合、工事の中止や原状回復を求められる可能性もあります。
また、リフォームできるのは「専有部分」のみです。窓サッシや玄関ドア、バルコニーなどは「共用部分」にあたるため、個人で勝手に変更することはできません。どこまでが専有部分にあたるのか、管理組合に確認しておくと安心です。
工事期間中の騒音や振動は避けられません。工事開始前に、両隣や上下階の住民へ挨拶回りをしておくのがマナーです。工事の日程や時間帯を伝え、理解を得ることで、近隣トラブルのリスクを大幅に減らせます。
5.3 失敗しないリフォーム会社の選び方
リフォームの満足度は、どの会社に依頼するかで大きく変わります。信頼できるパートナーを見つけるために、以下のポイントを押さえて会社を選びましょう。
第一に、複数のリフォーム会社から相見積もりを取ることが鉄則です。費用を比較するだけでなく、各社の提案内容や担当者の対応力、専門知識を見極める絶好の機会となります。見積書の項目が具体的で分かりやすいかどうかもチェックしましょう。
第二に、和室から洋室へのリフォーム実績が豊富かどうかを確認します。会社のウェブサイトで施工事例を見たり、過去に手掛けた同様の工事の写真を見せてもらったりすると、仕上がりのイメージが湧きやすくなります。
第三に、担当者との相性も非常に重要です。こちらの要望を丁寧にヒアリングし、メリット・デメリットを正直に説明してくれるか、質問に対して的確に答えてくれるかなど、コミュニケーションがスムーズに取れる相手を選びましょう。信頼関係を築ける担当者であれば、安心して工事を任せられます。
最後に、建設業許可の有無や、リフォーム後の保証、アフターサービスの充実度も必ず確認してください。万が一の不具合に対応してくれる体制が整っている会社を選ぶことが、長期的な安心につながります。
6. まとめ
和室から洋室へのリフォーム費用は、6畳で25万円~80万円が相場ですが、工事内容によって大きく変動します。費用を賢く抑えるためには、子育てエコホーム支援事業といった国の補助金や自治体の制度を積極的に活用することが重要です。さらに、複数のリフォーム会社から相見積もりを取り、建材のグレードを見直すことで、コストを最適化できます。本記事で解説した費用の内訳や注意点を参考に、計画的にリフォームを進め、理想の住まいを実現しましょう。

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