子供の成長に合わせた子供部屋リフォーム！間取り変更の費用と注意点まとめ

seira murata
10月3日
読了時間: 19分

お子様の成長に伴い、子供部屋の間取り変更リフォームをお考えですか？本記事では、部屋を二つに分ける、壁を撤去するといった工事別の費用相場から、後悔しないための5つの注意点、具体的な成功事例までを網羅的に解説します。子供部屋リフォームを成功させる最大の秘訣は、将来的な再変更まで見据えた計画性です。この記事を読めば、計画から完成までの流れとポイントが分かり、理想の子供部屋を実現できます。

1. 子供の成長段階で考える子供部屋の間取り変更リフォーム

子供の成長はあっという間です。昨日までリビングで遊んでいた我が子が、いつの間にか自分の部屋で勉強したり、友達と過ごしたりするようになります。このように、子供のライフステージの変化に合わせて、子供部屋に求められる役割も大きく変わっていきます。最適なタイミングで間取り変更リフォームを行うことは、子供の健やかな成長をサポートし、家族全員が快適に暮らせる住まいを実現するための重要なステップです。

1.1 子供部屋の役割は年齢と共に変化する

子供部屋の最適な間取りは、子供の年齢によって異なります。成長段階ごとに求められる部屋の役割と、リフォームを検討するタイミングの目安をまとめました。

成長段階	部屋の主な役割	間取りのポイント
幼児期 (〜6歳)	遊びと睡眠の場	親子で過ごす時間が長いため、リビング横など目の届く場所に広いプレイスペースを確保。個室はまだ不要なケースが多い。
小学校低学年 (7〜9歳)	遊びと学習習慣の場	学習机を置くスペースが必要に。まだ親のサポートが必要なため、リビング学習も人気。兄弟で共有する広い一部屋も有効。
小学校高学年〜中学生 (10〜15歳)	学習とプライベート空間	プライバシーを重視し始め、個室の必要性が高まる時期。集中できる学習環境と、自分の物を管理する収納スペースが重要になる。
高校生〜 (16歳〜)	自立に向けた個人の空間	勉強に加え、趣味や友人との交流など、よりパーソナルな空間に。就寝時間も変わるため、防音性も考慮したい。

1.2 間取り変更で解決できる子供部屋の悩みとは

子供の成長に伴い、現在の子供部屋に「使いづらさ」を感じていませんか？間取り変更リフォームは、こうした家族の悩みを解決する有効な手段です。具体的にどのような悩みが解決できるのかを見ていきましょう。

1.2.1 兄弟間のプライバシー問題

子供が成長するにつれて、特に異性の兄弟がいる場合に顕著になるのがプライバシーの問題です。「自分の空間が欲しい」という気持ちを尊重し、大きな一部屋を壁や可動式の間仕切りで二部屋に分けるリフォームで、それぞれのプライベート空間を確保できます。

1.2.2 学習に集中できない環境

リビング学習では集中が続かなくなったり、兄弟が同じ部屋にいることで勉強の妨げになったりすることがあります。間仕切りで個室を作ることで、静かで集中しやすい学習環境を整えることができ、学力向上にも繋がります。

1.2.3 増え続けるモノと収納不足

学用品、部活動の道具、趣味のコレクションなど、子供の成長と共にモノはどんどん増えていきます。部屋が片付かない原因は、収納スペースの不足かもしれません。壁面にクローゼットを増設したり、デッドスペースを活用した造作棚を設置したりすることで、スッキリと片付く整理整頓しやすい部屋が実現します。

1.2.4 子供の独立後の空き部屋問題

子供が巣立った後、使われなくなった子供部屋が物置状態になってしまうのはよくある話です。将来を見据え、間仕切り壁を撤去して広い一部屋に戻せるように設計しておけば、夫婦の寝室や趣味の部屋、客間として有効活用できます。

2. 【工事別】子供部屋の間取り変更リフォームにかかる費用相場

子供部屋の間取り変更リフォームは、どのような工事を行うかによって費用が大きく変動します。ここでは、代表的な4つの工事内容別に、具体的な費用相場と工事内容の内訳を詳しく解説します。ご家庭の希望や予算に合わせたリフォーム計画の参考にしてください。

2.1 一部屋を二部屋に分けるリフォーム費用

子供の成長に合わせてプライベートな空間を確保するため、広い一部屋を二部屋に間仕切るリフォームは非常に人気があります。工事の方法は、壁を新設する本格的なものから、家具や可動式パーテーションで仕切る簡易的なものまで様々です。本格的な壁を設置する場合の費用相場は、約15万円～40万円が目安となります。

工事内容	費用相場の目安	備考
間仕切り壁の設置	8万円～20万円	壁の素材や、防音・断熱材の有無で変動します。
室内ドアの設置	5万円～10万円	開き戸か引き戸か、ドアのデザインによって費用が変わります。
電気工事	2万円～10万円	照明器具の増設やスイッチ、コンセントの移設・増設が含まれます。
内装仕上げ	2万円～5万円	壁紙（クロス）の張り替え費用です。

費用は、防音性能や断熱性能を高める素材を選ぶと高くなる傾向があります。また、それぞれの部屋にエアコンを新設する場合は、別途設置費用が必要です。

2.2 壁を撤去して部屋を広くするリフォーム費用

子供が独立した後など、使わなくなった二つの子供部屋を一つの広い部屋にするリフォームです。壁を撤去することで、開放感のある趣味の部屋や夫婦の寝室として再活用できます。このリフォームにかかる費用相場は、約10万円～35万円です。

工事内容	費用相場の目安	備考
壁の解体・撤去・処分	5万円～10万円	壁の面積や構造によって変動します。
床・壁・天井の補修	3万円～15万円	壁があった部分の床や天井の補修、壁紙の張り替えなどを行います。
電気工事	2万円～10万円	不要になったスイッチやコンセントの撤去、照明配線の整理など。

最も重要な注意点は、撤去しようとしている壁が、建物の構造を支える「耐力壁」ではないかを確認することです。耐力壁の場合、原則として撤去はできません。もし耐力壁を撤去する場合は、専門家による診断と大規模な補強工事が必要となり、費用も大幅に高くなります。必ずリフォーム会社に現地調査を依頼し、確認してもらいましょう。

2.3 収納を増設・変更するリフォーム費用

子供の成長と共に増え続ける学用品やおもちゃ、衣類をすっきり片付けるために、収納スペースの増設は欠かせません。クローゼットの新設や、既存の押し入れを使いやすいクローゼットに変更するリフォームが主流です。

工事内容	費用相場の目安
クローゼットを新設する	約15万円～30万円
押し入れをクローゼットに変更する	約8万円～20万円
壁面に造作棚を設置する	約5万円～15万円

費用はクローゼットの大きさや扉の種類（折れ戸、引き戸など）、内部に設置する棚やハンガーパイプの数によって変わります。既存の押し入れを活用する方が、壁を作る必要がないため費用を抑えられます。

2.4 ロフトを新設するリフォーム費用

部屋の広さは変えずに、縦の空間を有効活用して収納力や居住スペースを増やせるのがロフトの魅力です。特に天井が高い部屋におすすめのリフォームで、ベッドスペースや秘密基地のような遊び場として子供に喜ばれます。費用相場は、約25万円～60万円と工事の規模によって幅があります。

工事内容	費用相場の目安	備考
ロフトの躯体・床工事	15万円～35万円	ロフトの広さや使用する木材によって変動します。
はしご・階段の設置	5万円～15万円	固定階段にすると費用は高くなりますが、安全性は向上します。
手すりの設置	3万円～8万円	安全のために必須の工事です。デザイン性も考慮されます。
電気工事	2万円～5万円	ロフト用の照明やコンセントを設置します。

ロフトは、建築基準法によって天井の高さや面積に制限が設けられている場合があります。安全性と法規を遵守するためにも、経験豊富なリフォーム会社に相談することが不可欠です。

3. 子供部屋の間取り変更で後悔しないための5つの注意点

子供部屋の間取り変更は、子供の成長に寄り添う素晴らしい機会ですが、計画段階での見落としが後悔につながることも少なくありません。快適で機能的な子供部屋を実現するために、リフォーム前に必ず押さえておきたい5つの重要な注意点を解説します。

3.1 注意点1 採光と風通しを確保する計画

一部屋を二部屋に分けるリフォームで最も注意したいのが、採光と風通しの確保です。建築基準法では、居室には一定の面積以上の窓を設けることが定められています。間仕切り壁を設置することで、片方の部屋が窓のない部屋になってしまうケースは絶対に避けなければなりません。

既存の窓が一つしかない部屋を仕切る場合は、以下のような工夫で光と風を両方の部屋に取り込む計画を立てましょう。

室内窓（欄間）の設置: 壁の上部にガラス窓を設けることで、隣室からの光を取り込めます。開閉できるタイプなら風通しも確保できます。
ガラスブロックの活用: 壁の一部にガラスブロックを埋め込むことで、プライバシーを守りつつ柔らかな光を採り入れられます。
- 光を通す素材の間仕切り: 半透明のポリカーボネート板などを使用した引き戸やパーテーションも有効な選択肢です。

快適な室内環境は、子供の健康や学習意欲にも影響します。設計段階でリフォーム会社としっかり相談し、明るく風通しの良い部屋作りを目指しましょう。

3.2 注意点2 兄弟間のプライバシーと防音対策

特に思春期の子供たちにとって、プライバシーの確保は非常に重要です。せっかく部屋を分けても、隣の部屋の音が聞こえすぎては個室の意味が薄れてしまいます。間仕切り壁を設置する際は、どの程度の防音性が必要かを事前に検討しましょう。

簡易的な間仕切り壁では、話し声や音楽などが漏れやすくなります。プライバシーを重視する場合は、壁の内部に吸音材や遮音シートを施工したり、石膏ボードを二重に貼ったりといった対策が効果的です。また、ドアからの音漏れも意外と大きいため、ドア本体の性能やドア下の隙間対策も忘れずに行いましょう。

		間仕切り壁の防音対策レベル
対策レベル	主な工事内容	期待できる効果
簡易	石膏ボード片面貼り	空間を仕切る程度。話し声は聞こえる。
標準	石膏ボード両面貼り＋グラスウール充填	日常的な話し声が気にならないレベル。
高機能	石膏ボード二重貼り＋遮音シート＋グラスウール充填	楽器の音や大きな声もかなり軽減される。

3.3 注意点3 コンセントと照明の最適な位置

間取り変更で見落としがちですが、非常に重要なのがコンセントと照明の配線計画です。リフォーム後に「コンセントが足りない」「照明が部屋の端にあって暗い」といった不満が出ないよう、家具の配置を想定しながら最適な位置と数を計画することが大切です。

3.3.1 コンセント計画のポイント

学習机まわり：パソコン、デスクライト、タブレット充電用に3〜4口は確保しましょう。
ベッドサイド：スマートフォンの充電やサイドランプ用に2口あると便利です。
その他：テレビ、ゲーム機、空気清浄機など、置きたい家電に合わせて配置します。将来の模様替えも考慮し、各壁面に設置しておくと安心です。

3.3.2 照明計画のポイント

部屋を二つに分ける場合、それぞれの部屋に主照明（シーリングライトなど）が必要です。
- 照明のスイッチも、各部屋の出入り口付近に増設する必要があります。 - 勉強に集中できるよう、机の上を照らすダウンライトや手元灯を組み合わせるのもおすすめです。

3.4 注意点4 将来的な再変更も視野に入れる

子供部屋が必要な期間は、子供が成長して独立するまでの十数年です。その後のライフステージの変化も見据えて、将来的に間取りを元に戻したり、別の用途で使ったりできる「可変性」を持たせた計画を立てることをおすすめします。

例えば、将来的に壁を撤去して広い一部屋に戻す可能性があるなら、構造上問題のない場所に撤去しやすい簡易的な壁を設置する方法があります。また、完全に壁で仕切るのではなく、アコーディオンドアや可動式の間仕切り収納、3枚引き戸などで緩やかに空間を区切る方法も人気です。

子供が独立した後は、夫婦の寝室、書斎、趣味の部屋、ゲストルームなど、様々な活用方法が考えられます。長期的な視点で間取りを考えることで、リフォームが無駄にならず、長く快適に住み続けられる家になります。

3.5 注意点5 成長に合わせた収納計画

子供の持ち物は、年齢と共に量も種類も大きく変化します。おもちゃ、絵本、学用品、部活動の道具、洋服、趣味のコレクションなど、成長段階に合わせて柔軟に対応できる収納計画が不可欠です。

リフォーム時には、単に収納の量を増やすだけでなく、収納の「質」にもこだわりましょう。例えば、クローゼットの内部に高さを自由に変えられる可動棚やハンガーパイプを設置すれば、子供の身長や持ち物の変化に対応しやすくなります。

部屋を二つに分ける場合は、それぞれの部屋に公平な量の収納スペースを確保することも大切です。造り付けのクローゼットだけでなく、ベッド下収納や壁面収納などをうまく活用し、限られたスペースを有効に使う工夫を凝らしましょう。

4. 【目的別】子供部屋リフォーム間取り変更の成功事例

子供部屋の間取り変更リフォームを検討する際、具体的な事例を見ることで成功のイメージが湧きやすくなります。ここでは、目的別に3つの成功事例をご紹介します。ご自身の家庭状況と照らし合わせながら、リフォーム計画の参考にしてください。

4.1 事例1 兄弟で使えるように部屋を間仕切りしたリフォーム

一つの広い子供部屋を共有していた兄弟が、それぞれ成長してプライベートな空間を求めるようになったケースです。特に、生活リズムや勉強時間、友人と過ごすスタイルが異なってくる中学生・高校生になると、個室の必要性が高まります。

この事例では、12畳の洋室の中央に壁を新設し、6畳ずつの部屋に分割しました。それぞれの部屋にドアとクローゼットを設け、完全な個室として独立させています。壁には防音性を高めるために遮音シートや吸音材を入れ、お互いの生活音を気にせず過ごせるよう配慮しました。また、それぞれの部屋に窓が均等に入るように分割ラインを計画し、採光と通風を確保した点も成功のポイントです。

	間仕切りリフォームの概要
項目	内容
リフォーム内容	壁の新設、ドア2箇所の設置、クローゼット増設、照明・コンセントの増設
費用相場	約50万円～80万円
工事期間	約5日～1週間
成功のポイント	プライバシー確保のための防音対策と、各部屋の快適性を保つ採光計画

4.2 事例2 勉強に集中できる個室を確保したリフォーム

リビング学習が主流でしたが、受験期を迎え、より集中できる環境が必要になったというご家庭の事例です。リビングの一角やあまり使われていない和室などを活用し、コンパクトながら機能的な勉強部屋を設けるリフォームが人気です。

このケースでは、リビングに隣接する4.5畳の和室を洋室に変更し、勉強に特化した個室へとリフォームしました。リビングとの間のふすまを壁と引き戸に変えることで、家族の気配を感じつつも、テレビの音などが気にならない空間を実現。壁面には造作のカウンターデスクと本棚を設置し、限られたスペースを最大限に有効活用しています。オンライン授業やリモート学習にも対応できる、集中力が高まる環境が整いました。

	勉強部屋確保リフォームの概要
項目	内容
リフォーム内容	和室から洋室への変更（床・壁）、壁・引き戸の設置、造作デスク・棚の設置
費用相場	約40万円～70万円
工事期間	約1週間～10日
成功のポイント	既存のスペースを有効活用し、省スペースで機能的な学習環境を構築

4.3 事例3 子供の独立後も活用できる間取り変更

「子供が巣立った後、子供部屋が物置になってしまうのは避けたい」という将来を見据えたリフォーム事例です。ライフステージの変化に対応できる、可変性のある間取りが特徴です。

このご家庭では、子供が小さいうちは広いワンルームとして使い、成長に合わせて部屋を2つに仕切れるように計画。壁を完全に固定するのではなく、天井までの高さがある可動式の間仕切り収納家具を設置しました。これにより、普段はプライベートが確保された個室として使いながら、必要に応じて間仕切りを開放し、一つの広い部屋に戻すことができます。子供たちが独立した後は、間仕切りを撤去して夫婦の趣味の部屋やゲストルームとして活用する予定です。

	将来を見据えたリフォームの概要
項目	内容
リフォーム内容	可動式間仕切り収納の設置、照明・コンセントを両側で使えるように配置
費用相場	約25万円～50万円
工事期間	約2日～4日
成功のポイント	固定壁を造らないことで、将来的な間取りの再変更が容易になり、長く使える空間を実現

5. 子供部屋リフォームの間取り変更工事の流れと期間

子供部屋の間取り変更リフォームを考え始めたとき、どのような手順で進むのか、どのくらいの期間がかかるのかは気になるところです。ここでは、リフォームの相談から工事完了までの一般的な流れと、工事内容別の期間の目安を解説します。

5.1 相談からリフォーム完了までのステップ

リフォーム会社への相談から引き渡しまで、おおよそ1ヶ月半から3ヶ月程度が目安となります。スムーズに計画を進めるために、各ステップで何を行うのかを把握しておきましょう。

リフォームの相談・情報収集（約1〜2週間）

まずはインターネットやカタログで情報を集め、理想の子供部屋のイメージを固めます。その後、複数のリフォーム会社に問い合わせ、相談します。この段階で、大まかな要望や予算を伝えることが重要です。
現地調査・プランニング（約1〜2週間）

リフォーム会社の担当者が自宅を訪問し、部屋の寸法や構造、配線などを確認します。現地調査の結果とヒアリング内容をもとに、具体的なリフォームプランと概算見積もりが作成されます。
見積もりの比較検討・契約（約1〜3週間）

複数の会社から提出されたプランと見積もりを比較検討します。費用だけでなく、提案内容や担当者の対応なども含めて総合的に判断し、依頼する会社を決定します。工事内容や金額、工期などを確認し、正式に工事請負契約を結びます。
着工前準備・近隣への挨拶（約1週間）

工事の日程が決まったら、工事が始まる前にリフォーム会社と一緒に近隣住民へ挨拶に伺います。工事中の騒音や車両の出入りについて事前に説明しておくことで、トラブルを未然に防ぎます。
着工・工事

契約内容に基づき、工事が開始されます。工事期間中は、定期的に進捗状況を確認し、気になる点があれば担当者に相談しましょう。
完了検査・引き渡し

工事が完了したら、プラン通りに仕上がっているか、傷や不具合がないかをリフォーム会社の担当者と一緒に最終確認します。問題がなければ、引き渡しとなり、リフォームは完了です。

5.2 間取り変更にかかる工事期間の目安

間取り変更リフォームの工事期間は、工事の規模や内容によって大きく異なります。あくまで目安として、代表的な工事にかかる期間を参考にしてください。

工事内容	工事期間の目安	備考
間仕切り壁の設置	2日～5日	壁の設置と内装（クロス貼りなど）の工事です。電気配線工事が伴う場合は、期間が延びることがあります。
壁の撤去	3日～1週間	壁の解体と、床・壁・天井の補修工事が含まれます。構造に関わる耐力壁の場合は撤去できない、または補強工事が必要-mark>となり、工期が長くなります。
収納（クローゼットなど）の増設	2日～4日	既製品のユニットを設置するか、造作するかによって期間は変動します。
ロフトの新設	1週間～2週間	構造の補強が必要になる場合が多く、比較的大規模な工事となるため期間が長めになります。

これらの期間は、解体してみないと分からない構造上の問題や、天候などによって変動する可能性があります。余裕を持ったスケジュールを組むことが、リフォームを成功させるためのポイントです。

6. 子供部屋リフォームで信頼できる会社の選び方

子供部屋の間取り変更リフォームは、子供の成長という長いスパンで考える必要があり、専門的な知識と経験が求められます。理想の子供部屋を実現するためには、信頼できるパートナーとなるリフォーム会社選びが最も重要です。ここでは、後悔しないための会社の選び方を5つのポイントに絞って解説します。

6.1 1. 子供部屋リフォームの実績が豊富か

リフォーム会社には、それぞれ得意な分野があります。子供部屋のリフォームでは、デザイン性だけでなく、子供の安全性、成長に合わせた可変性、防音性など、特殊な配慮が必要です。そのため、子供部屋や間仕切り設置などの間取り変更リフォームの実績が豊富な会社を選ぶことが成功への近道です。会社のホームページで施工事例を確認し、自分たちのイメージに近いリフォームを手がけているかチェックしましょう。

6.2 2. 複数の会社から相見積もりを取る

リフォーム費用や提案内容は会社によって様々です。適正な価格とサービスを見極めるために、必ず2〜3社から相見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。単に総額の安さだけで決めるのではなく、「なぜこの金額になるのか」を重視してください。見積書の内訳が「一式」などと曖昧に記載されている場合は注意が必要です。詳細な項目立てで、透明性のある見積書を提出してくれる会社を選びましょう。

6.2.1 相見積もりで比較すべきチェックポイント

チェック項目	確認するポイント
総額費用	希望の工事内容に対して、費用が相場から大きく外れていないか。
工事内容の内訳	解体費、材料費、施工費、諸経費などの内訳が詳細に記載されているか。
使用する建材・設備のグレード	壁材や床材、ドアなどのメーカーや品番が明記されているか。
提案内容	こちらの要望を踏まえ、プロならではの付加価値のある提案があるか。

6.3 3. 担当者の提案力とコミュニケーション能力

リフォームは担当者との二人三脚で進めていくものです。こちらの漠然とした要望を丁寧にヒアリングし、具体的な形にしてくれる提案力は非常に重要です。また、工事期間中の疑問や不安にも迅速に対応してくれる、コミュニケーションの取りやすい担当者であることも大切なポイントです。打ち合わせの際に、メリットだけでなくデメリットも正直に説明してくれるか、こちらの質問に的確に答えてくれるかなど、誠実な対応を見極めましょう。

6.4 4. 保証・アフターサービスの充実度

リフォームは工事が完了したら終わりではありません。万が一、工事後に不具合が発生した場合に備えて、保証制度やアフターサービスが充実している会社を選ぶと安心です。工事内容に応じた保証期間や保証内容、定期点検の有無などを契約前に必ず書面で確認してください。リフォーム瑕疵（かし）保険に加入している会社であれば、より信頼性が高いと言えるでしょう。

6.5 5. 建設業許可や資格の有無を確認する

リフォーム工事の品質を担保する上で、会社の信頼性を客観的に判断する指標として、国や都道府県から受けた許可や、スタッフが保有する資格があります。特に、500万円以上のリフォーム工事を行う場合は「建設業許可」が必須です。安心して工事を任せるためにも、これらの許認可や資格の有無を確認しましょう。

6.5.1 確認しておきたい主な許可・資格

許可・資格名	概要
建設業許可	500万円以上の工事を請け負うために必要な国土交通大臣または都道府県知事からの許可。
建築士（一級・二級）	建物の設計・工事監理を行うための国家資格。大規模な間取り変更で構造に関わる場合に必要。
インテリアコーディネーター	内装や家具、照明などについて専門的なアドバイスができる資格。デザイン性を高めたい場合に心強い存在。

7. まとめ

子供の成長に合わせた子供部屋の間取り変更は、家族の暮らしをより快適にするための重要なリフォームです。部屋を間仕切りしたり、壁を撤去したりする工事の費用相場を把握し、将来も見据えた計画を立てることが成功の鍵となります。後悔しないためには、本記事で解説した採光やプライバシー、収納計画などの注意点を必ず確認しましょう。まずは理想の子供部屋を実現するために、信頼できるリフォーム会社へ相談することから始めてみてください。