狭い洗面所リフォームの救世主!収納力が劇的にアップする魔法のアイデア実例集
- seira murata
- 8月20日
- 読了時間: 18分

洗面所が狭くて収納が足りないとお悩みではありませんか?この記事では、リフォームで収納力を劇的にアップさせる具体的なアイデアを、場所別・実例写真付きで徹底解説します。デッドスペースを活かすニッチや造作棚から、費用相場、失敗しないための計画の立て方まで網羅。成功の鍵は「今ある空間を最大限に活かすこと」です。あなたにぴったりの収納リフォームのヒントが必ず見つかります。
1. 洗面所の収納リフォームでよくあるお悩みと解決のヒント
洗面所は、歯ブラシや化粧品、タオル、洗剤のストックなど、小さな空間にたくさんのモノが集まる場所です。そのため、「収納が足りない」「ごちゃごちゃして見える」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。リフォームを成功させる第一歩は、まず現状の悩みを正しく把握することです。ここでは、洗面所の収納リフォームでよく聞かれるお悩みと、その解決に向けたヒントをご紹介します。
洗面所の収納に関するお悩みと解決の方向性 | |
よくあるお悩み | リフォームによる解決のヒント |
モノが溢れて片付かない | 収納の「絶対量」を増やすリフォームを計画する |
スペースが狭く家具が置けない | 壁や隙間などの「デッドスペース」を徹底活用する |
生活感が出ておしゃれじゃない | 「見せる収納」と「隠す収納」を賢く使い分ける |
家族が使いにくそう | 「使う人」と「生活動線」に合わせた収納を設計する |
1.1 モノが多すぎて収納しきれない【容量不足問題】
化粧品やスキンケア用品、ヘアケア製品、洗剤や掃除用品のストック、家族分のタオル類など、洗面所に置きたいモノは多種多様です。既存の洗面化粧台だけでは到底収まりきらず、床や洗濯機の上にモノを直置きしてしまっているケースも少なくありません。
このお悩みを解決するには、リフォームによって収納の絶対量を増やすことが最も効果的です。例えば、ミラーキャビネットを大容量のものに交換したり、壁一面に収納棚を造作したりすることで、散らかりがちな小物からかさばるストック品まで、まとめてすっきりと片付けられるようになります。
1.2 狭くて収納家具を置くスペースがない【空間問題】
特にマンションや都市部の住宅では、洗面脱衣所が1坪(畳2枚分)未満と限られていることも珍しくありません。これ以上収納家具を置きたくても、通路が狭くなったり、ドアの開閉を妨げたりするため、諦めてしまう方も多いでしょう。
狭い空間こそ、リフォームの腕の見せ所です。壁の厚みや洗濯機の上部といったデッドスペースを徹底的に活用しましょう。壁を少し掘り込んで作る「ニッチ」や、洗濯機上に設置する吊り戸棚、わずかな隙間にぴったり収まるスリムな造作棚など、空間を立体的に使うアイデアで収納力を劇的に向上させることが可能です。
1.3 ごちゃごちゃして生活感が出てしまう【デザイン問題】
収納はあっても、カラフルなパッケージの洗剤や化粧品が丸見えで、どうしても生活感が出てしまう…というお悩みもよく聞かれます。せっかくリフォームするなら、ホテルのようなスッキリとおしゃれな空間にしたいものです。
解決のヒントは、「見せる収納」と「隠す収納」を賢く使い分けること。タオルやおしゃれなボトルなど、見せたいモノはオープンな造作棚へ。パッケージが気になるストック品や掃除用品は、扉付きのキャビネットにすべて隠すことで、洗練された空間を演出できます。
1.4 家族みんなが使うので動線が悪く使いにくい【共有問題】
洗面所は朝の身支度や入浴、洗濯など、家族全員がさまざまな目的で頻繁に使う場所です。そのため、「背が届かない」「使うモノが遠い」「家族の動きがぶつかる」といった使い勝手の悪さがストレスの原因になることもあります。
この問題を解決するには、家族の生活動線を考慮した収納計画が不可欠です。例えば、洗顔後に使うタオルは洗面台のすぐ横に、洗濯で使う洗剤は洗濯機の近くに配置するのが基本です。リフォームの際には、誰が・どこで・何を使うのかを具体的にシミュレーションし、最適な場所に最適な収納を設けることが失敗しないための鍵となります。
2. 【場所別】洗面所リフォームで収納力を上げるアイデア15選

洗面所は狭い空間にもかかわらず、タオル、洗剤、化粧品、着替えなど、収納したいモノがたくさんあります。リフォームを成功させる鍵は、空間を「洗面化粧台まわり」「洗濯機まわり」「壁や隙間」の3つのゾーンに分けて、それぞれの場所に最適な収納アイデアを取り入れることです。ここでは、場所別に収納力を劇的にアップさせる具体的なリフォームアイデアをご紹介します。
2.1 洗面化粧台まわりの収納アイデア
一日に何度も使う洗面化粧台は、収納リフォームの中心となる場所です。最新の洗面化粧台はデザイン性だけでなく、収納力も格段に進化しています。毎日の身支度が快適になるアイデアを見ていきましょう。
2.1.1 三面鏡裏をフル活用するミラーキャビネット
鏡の裏を収納スペースとして活用するミラーキャビネットは、洗面所の収納の定番です。特に三面鏡タイプは、左右の鏡裏にも収納できるため、一面鏡に比べて圧倒的な収納量を誇ります。歯ブラシや化粧品、ヘアケア用品など、カウンター上にごちゃごちゃと置きがちな小物をすべて隠して収納できるため、生活感をなくし、すっきりとした空間を演出できます。リフォームで選ぶ際は、内部にコンセントが付いているモデルを選ぶと、電動歯ブラシやシェーバーを充電しながら収納できて非常に便利です。
項目 | 内容 |
特徴 | 鏡の裏がすべて収納スペースになるため、見た目はすっきりしたまま収納量を増やせる。 |
おすすめの収納物 | 化粧品、歯ブラシ、整髪料、コンタクトレンズ用品、常備薬など |
ワンポイント | トレイの高さを変えられるタイプや、曇り止めヒーター付きを選ぶと、さらに使い勝手が向上します。 |
2.1.2 引き出しタイプの洗面台で奥まで無駄なく使う
従来の開き戸タイプの洗面台下収納は、奥にしまった物が取り出しにくく、デッドスペースが生まれがちでした。そこでおすすめなのが、引き出し(スライド)タイプの洗面台です。引き出しを全開すれば、収納物全体を上から見渡せるため、奥の物も簡単に出し入れできます。ストック品の管理がしやすく、買い忘れや二重買いを防ぐ効果も期待できます。TOTOの「奥ひろし」やLIXILの「ひろびろストッカー」など、各メーカーが独自の工夫で収納量を最大化しています。
項目 | 内容 |
特徴 | 収納物を一覧でき、出し入れがスムーズ。デッドスペースが生まれにくい。 |
おすすめの収納物 | 洗剤やシャンプーのストック、掃除用品、体重計、ドライヤーなど |
ワンポイント | 引き出しの深さや段数が製品によって異なるため、収納したいモノに合わせて選びましょう。 |
2.1.3 デッドスペースを活かす賢いフロートタイプ
フロートタイプとは、洗面化粧台が床から浮いているデザインのことです。床との間に空間が生まれるため、圧迫感がなくなり、狭い洗面所でも広く見せる効果があります。そして、この床から浮いた下の空間が新たな収納スペースとして活躍します。普段は置き場所に困る体重計や、おしゃれなランドリーバスケット、お子様用の踏み台などをすっきりと収めることができます。また、床面が広くなることで、掃除がしやすくなるというメリットも見逃せません。
項目 | 内容 |
特徴 | 空間に抜け感が生まれ、洗面所が広く見える。足元の空間を収納や物置きに活用できる。 |
おすすめの収納物 | 体重計、ランドリーバスケット、ロボット掃除機の基地、子供用の踏み台など |
ワンポイント | 間接照明を仕込むと、ホテルライクな高級感のある空間を演出できます。 |
2.1.4 カウンターを広げて仮置きスペースを確保する
洗面ボウルの横にスペースがないと、身支度の際に一時的に物を置けず不便に感じることがあります。リフォームでカウンター付きの洗面台を選んだり、カウンターを造作したりすることで、この問題は解決します。入浴時の着替えやタオルを置いたり、メイク道具を広げたりと、一時的な物置き場(仮置きスペース)として大活躍します。濡れたコップや石鹸を置く場所としても重宝し、洗面ボウルまわりの水垢を防ぐことにも繋がります。
項目 | 内容 |
特徴 | 洗面ボウルの横に作業スペースや物置きスペースを確保できる。 |
おすすめの活用法 | 着替えやタオルの仮置き、メイク道具を広げる、ハンドソープやグリーンを置くなど |
ワンポイント | カウンター下にオープン棚を設ければ、タオルなどを見せる収納として活用できます。 |
2.2 洗濯機まわりの収納アイデア
洗剤や柔軟剤のボトル、ハンガー、洗濯ネットなど、洗濯機まわりは物が多く、雑然としやすいエリアです。リフォームで壁面を有効活用すれば、使いやすくすっきりとしたランドリースペースが実現します。
2.2.1 リフォームで作り付けるおしゃれな造作棚
洗濯機上のデッドスペースは、絶好の収納場所です。リフォームで壁面に造作棚を取り付ければ、空間にぴったりの収納が手に入ります。市販のラックと違い、奥行きや幅、棚板の色などを自由に設計できるため、空間に統一感が生まれます。棚板を可動式にすれば、洗剤ボトルの高さに合わせて調整できるので便利です。アイアンの棚受けと無垢材の棚板を組み合わせるなど、デザインにこだわっておしゃれな見せる収納を楽しむのもおすすめです。
項目 | 内容 |
特徴 | 設置場所に合わせたオーダーメイドが可能。デザインの自由度が高い。 |
おすすめの収納物 | 洗剤・柔軟剤のボトル、タオル、ランドリーバスケットなど |
ワンポイント | カゴやボックスを使って仕分けると、見た目がすっきりし、統一感もアップします。 |
2.2.2 昇降式で使いやすい吊り戸棚を設置する
洗濯機上に大容量の収納が欲しい場合は、吊り戸棚(ウォールキャビネット)の設置が有効です。扉付きなので、生活感のあるものを隠してすっきりと見せることができます。しかし、高い場所にあるため、物の出し入れが大変というデメリットも。そこでおすすめなのが、昇降式の吊り戸棚です。手の届きにくい高い場所の収納も、手動または電動のハンドル操作で目の高さまで降ろせるため、洗剤のストックなど重い物でも楽に出し入れできます。
項目 | 内容 |
特徴 | 高い場所の収納スペースを有効活用できる。普段はすっきり隠せる。 |
おすすめの収納物 | 洗剤やシャンプーのストック、トイレットペーパー、掃除用品など |
ワンポイント | 水栓の位置や洗濯機のフタの開閉と干渉しないか、事前にしっかり確認しましょう。 |
2.2.3 ランドリーパイプを追加して室内干しスペースに
収納とは少し異なりますが、利便性を格段に向上させるのがランドリーパイプの設置です。洗濯機の上部や天井に物干し用のパイプを取り付けることで、洗面所が室内干しスペースに早変わり。洗濯機から取り出してすぐに干せるため、洗濯物を運ぶ手間が省け、家事動線が格段にスムーズになります。雨の日や花粉の季節はもちろん、浴室乾燥機と併用すれば効率的に洗濯物を乾かせます。使わないときは取り外せるタイプや、天井にすっきり収納できる昇降式の製品(川口技研のホスクリーンなど)もあります。
項目 | 内容 |
特徴 | 洗濯動線を短縮し、家事効率をアップさせる。天候を気にせず洗濯できる。 |
おすすめの活用法 | 洗濯物の一時干し、ハンガー収納、濡れたタオやマットを乾かすなど |
ワンポイント | 換気扇や除湿器を併用することで、湿気対策も万全になります。 |
2.3 壁や隙間を活かす収納アイデア
洗面化粧台や洗濯機まわり以外にも、収納スペースを生み出すヒントは隠されています。見落としがちな壁の厚みや、家具の間のわずかな隙間をリフォームで活用しましょう。
2.3.1 壁を掘り込むニッチ収納でおしゃれに見せる
ニッチとは、リフォームで壁の厚みを利用して作る「埋め込み式」の収納棚のことです。壁から出っ張らないため、狭い洗面所でも通路の邪魔にならず、空間を圧迫しません。トイレットペーパーや洗剤ボトルをおしゃれに飾ったり、ディフューザーや小さな観葉植物を置くディスプレイスペースとして活用したりできます。背面にアクセントクロスやタイルを貼れば、デザイン性もぐっと高まります。ただし、構造上、筋交いや断熱材が入っている壁には設置できない場合があるため、リフォーム会社への確認が必要です。
項目 | 内容 |
特徴 | 壁の内部空間を利用するため、出っ張りがなく空間を狭めない。デザイン性が高い。 |
おすすめの収納物 | 洗剤ボトル、化粧品、ディフューザー、トイレットペーパー、タオルなど |
ワンポイント | スイッチやコンセントをニッチ内に設置すると、壁面がよりすっきりします。 |
2.3.2 壁一面を使った大容量の壁面収納
もし洗面所に使える壁が一面あるなら、思い切って床から天井までの壁面収納を造作するのも一つの手です。タオルや下着、パジャマ、家族全員分の着替え、洗剤のストックまで、洗面所で使うもの全てをまとめて収納可能になり、他の部屋に物を取りに行く手間がなくなります。扉を付けて中身を完全に隠せば、ホテルのようにすっきりとした空間に。一部をオープン棚にして「見せる収納」を取り入れたり、カウンターを組み込んで作業スペースを作ったりと、ライフスタイルに合わせて自由に設計できるのが魅力です。
項目 | 内容 |
特徴 | 圧倒的な収納力を確保できる。洗面・脱衣・収納の機能を集約できる。 |
おすすめの収納物 | タオル類、下着・パジャマ、季節の衣類、ストック品全般、掃除用品など |
ワンポイント | 奥行きを浅め(30cm程度)に設計すると、圧迫感を抑えつつ収納量を確保できます。 |
2.3.3 洗濯機横の隙間にスリムな収納棚を造作
洗濯機パンや防水パンと壁の間には、15cm〜20cm程度の微妙な隙間ができてしまうことがよくあります。このデッドスペースも、リフォームなら有効活用できます。市販の隙間収納ラックではサイズが合わない場合でも、造作ならスペースにぴったりのスリムな収納棚を作ることが可能です。キャスター付きの引き出し収納にすれば、奥に入れた物もスムーズに取り出せます。洗剤ボトルやハンガー、掃除用ブラシなど、洗濯機まわりで使う細々したものを収納するのに最適です。
項目 | 内容 |
特徴 | 無駄になりがちなわずかな隙間を収納スペースに変えられる。 |
おすすめの収納物 | 洗剤ボトル、ハンガー、洗濯ネット、掃除用具、ゴミ箱など |
ワンポイント | 棚の上にコンセントを設置すると、電動歯ブラシなどの充電スペースとしても活用できます。 |
3. 【実例写真で見る】リフォームで実現した洗面所の収納アイデア

ここでは、実際にリフォームで洗面所の収納問題を解決したご家庭の素敵な実例を3つご紹介します。ご自身の理想の洗面所をイメージしながら、ぜひ参考にしてみてください。
3.1 ケース1 家族4人分のストックもすっきり収まる大容量収納
(ここにリフォーム後の洗面所の全体写真が入るイメージ)
これまで洗剤やシャンプーのストック品が床に置かれがちだったという4人家族のお住まい。収納力の高い洗面化粧台への交換と、デッドスペースだった洗濯機上の空間活用で、すべての物が収まるスッキリとした空間に生まれ変わりました。
採用したのは、TOTOの「オクターブ」。奥の物まで取り出しやすいフルスライドタイプの引き出しは、背の高いボトル類も立てて収納できる深さが魅力です。洗濯機の上には、タオルの収納に便利な吊り戸棚を設置。扉付きなので生活感を隠し、ホコリも防ぎます。
リフォーム概要 | |
項目 | 内容 |
洗面所の広さ | 約1坪(2畳) |
家族構成 | 夫婦、子ども2人 |
主なリフォーム内容 | 洗面化粧台交換、吊り戸棚設置、壁紙・床の張り替え |
費用目安 | 約40万円 |
3.2 ケース2 0.75坪の狭い洗面所がホテルライクな空間に
(ここにフロートタイプの洗面台とニッチがおしゃれな洗面所の写真が入るイメージ)
マンションによくある0.75坪のコンパクトな洗面所。限られた空間の圧迫感を解消しつつ、必要な収納を確保することが課題でした。そこで、床から浮かせたフロートタイプの洗面化粧台と、壁の厚みを活かしたニッチ収納を採用。視線が抜けることで、空間に広がりが生まれました。
ミラーキャビネットは、鏡の裏側すべてが収納になっている三面鏡タイプを選び、歯ブラシや化粧品といった細々したものを集約。壁に設けたニッチには、ディフューザーやグリーンを飾ることで、ホテルのような上質でおしゃれな雰囲気を演出しています。
リフォーム概要 | |
項目 | 内容 |
洗面所の広さ | 約0.75坪(1.5畳) |
家族構成 | 夫婦 |
主なリフォーム内容 | 洗面化粧台交換、ニッチ造作、内装工事 |
費用目安 | 約35万円 |
3.3 ケース3 造作棚とニッチを組み合わせたオリジナルの収納
(ここに木のぬくもりがある造作棚が設置された洗面所の写真が入るイメージ)
「自分たちの使い方にぴったり合った収納が欲しい」というご要望から、造作家具を中心としたリフォームを実施。洗濯機と壁の間のわずかな隙間や、壁のへこみなどを無駄なく活用したオーダーメイド収納が実現しました。
洗濯機横には、タオルや着替えを置くのに便利なオープン棚を造作。カウンターと同じ木材で統一感を持たせ、ナチュラルで温かみのある空間に。また、電動歯ブラシやシェーバーの充電ができるよう、コンセント付きのニッチも設けました。既製品では叶えられない、細やかな配慮が光るオリジナルの洗面所です。
リフォーム概要 | |
項目 | 内容 |
洗面所の広さ | 約1.25坪(2.5畳) |
家族構成 | 夫婦、子ども1人 |
主なリフォーム内容 | カウンター・収納棚の造作、ニッチ造作、洗面ボウル・水栓交換 |
費用目安 | 約50万円 |
4. 洗面所の収納リフォームで失敗しないためのポイント

洗面所の収納リフォームは、日々の暮らしを快適にするための大切な投資です。しかし、計画を誤ると「思ったより収納できなかった」「使い勝手が悪い」といった後悔につながることも。ここでは、リフォームを成功に導くために、計画段階で押さえておきたい3つの重要なポイントを解説します。
4.1 まずは収納したいモノの量と種類を把握する
リフォームを成功させる最初のステップは、現状を正確に把握することです。「なんとなく収納が足りない」という漠然とした状態のまま計画を進めると、リフォーム後も同じ悩みを繰り返すことになりかねません。まずは洗面所にあるものを一度すべてリストアップしてみましょう。
タオル、洗剤や柔軟剤のストック、シャンプー類の予備、化粧品、歯ブラシ、ドライヤー、掃除用品など、アイテムを書き出し、「毎日使うもの」「週に数回使うもの」「ストック品」といった使用頻度で分類します。この作業を通じて、本当に必要なモノの量と、それに応じた収納スペースの大きさや種類が明確になります。不要なものを処分する良い機会にもなり、最適な収納計画を立てるための土台ができます。
4.2 生活動線を考えた収納計画を立てる
収納は量だけでなく、「使いやすさ」が伴って初めてその価値を発揮します。そこで重要になるのが「生活動線」を意識した収納計画です。朝の身支度、入浴、洗濯といった、洗面所で行う一連の動作を想像してみましょう。
例えば、
洗顔後にすぐタオルが取れるか?
洗濯機から洗濯物を取り出し、スムーズに干せるか?
お風呂上がりに必要な着替えやスキンケア用品はどこにあると便利か?
このように、一連の動きに合わせて「どこに」「何を」収納すれば無駄な動きがなくなるかを考えることが大切です。洗面化粧台の鏡裏には毎日使う歯ブラシや化粧品を、洗濯機の上部には洗剤やハンガーを置く棚を設置するなど、動線に沿った収納配置にすることで、日々の家事や身支度が格段にスムーズになります。
4.3 収納リフォームにかかる費用と期間の目安
リフォームを検討する上で、費用と期間は最も気になるポイントの一つです。工事の内容によって金額は大きく変動しますが、ここでは代表的な工事の目安をご紹介します。ご自身の計画と照らし合わせ、予算を立てる際の参考にしてください。
4.3.1 洗面化粧台の交換費用
洗面化粧台の交換は、収納力とデザイン性を一新できる人気の高いリフォームです。費用は主に「本体価格」と「工事費」で構成され、選ぶ製品のグレードやサイズによって総額が変わります。
洗面化粧台のグレード別費用・期間の目安 | ||
グレード | 費用相場(工事費込み) | 特徴 |
ベーシックグレード | 約10万円~25万円 | 基本的な機能を備えたシンプルなタイプ。収納は開き戸が中心。 |
ミドルグレード | 約20万円~40万円 | 引き出し収納や三面鏡裏収納など、収納力と使い勝手が向上する人気の価格帯。 |
ハイグレード | 約35万円~ | デザイン性の高いカウンターや高機能な水栓、充実した収納を備えるタイプ。 |
※工事期間の目安は、既存の洗面化粧台の撤去から新しいものの設置まで含め、半日~1日程度です。
4.3.2 収納棚の造作や設置費用
壁や隙間を活用して収納を増やすリフォームも効果的です。造作家具はスペースに合わせて自由に設計できるメリットがありますが、既製品の設置に比べて費用は高くなる傾向があります。
収納棚の設置・造作にかかる費用・期間の目安 | ||
工事内容 | 費用相場(工事費込み) | 工事期間の目安 |
吊り戸棚の設置 | 約5万円~15万円 | 半日程度 |
ニッチの造作 | 約3万円~10万円(1か所あたり) | 1日~2日 |
壁面収納の造作 | 約15万円~40万円 | 2日~4日 |
※費用は棚のサイズや使用する素材、壁の下地補強工事の有無などによって変動します。正確な金額については、必ずリフォーム会社に見積もりを依頼して確認しましょう。
5. まとめ
洗面所の収納リフォームは、ミラーキャビネットや造作棚、ニッチなどを活用することで、限られたスペースでも劇的に改善できます。成功の秘訣は、リフォーム前にご家庭の持ち物の量や種類を正確に把握し、日々の生活動線を考慮した収納計画を立てることです。これが、使いやすく後悔しない洗面所を実現するための最も重要な結論と言えるでしょう。この記事で紹介したアイデアや実例を参考に、専門のリフォーム会社へ相談し、理想の洗面空間を手に入れてください。
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