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間仕切り壁の解体は自分でできる?費用を抑えるDIY術と業者依頼のポイント

  • 執筆者の写真: seira murata
    seira murata
  • 11月28日
  • 読了時間: 17分
間仕切り 壁 解体

「リビングを広くしたい」「子供部屋の間仕切りをなくしたい」など、間取りの変更を考えたとき、間仕切り壁の解体は魅力的な選択肢です。しかし、「自分で解体できるの?」「費用はどれくらいかかる?」「失敗しないか不安」といった疑問や不安も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、建物の構造上重要な役割を担っていない「間仕切り壁」であれば、正しい知識と手順を踏むことでDIYによる解体も可能です。この記事では、解体してはいけない壁の見分け方といったDIYの可否を判断するポイントから、DIYと業者依頼それぞれのリアルな費用比較、具体的な解体手順、信頼できる業者の選び方まで、あなたが知りたい情報を網羅的に解説します。本記事を最後まで読めば、費用を抑えつつ安全に解体を進める方法が明確になり、理想の広々とした空間を手に入れるための一歩を踏み出せるでしょう。


1. 間仕切り壁の解体はDIY可能?まず確認すべき3つのこと

部屋を広く見せたり、間取りを変更して開放的な空間を作ったりできる間仕切り壁の解体。リフォームの中でも人気がありますが、「もしかして自分でできるのでは?」と考える方も多いでしょう。結論から言うと、条件次第ではDIYも可能です。しかし、安易に解体を始めると、建物の安全性を損なう重大な事故につながる危険性があります。DIYで進めるか、専門業者に依頼するかを決める前に、まずは以下の3つのポイントを必ず確認してください。


1.1 解体してはいけない壁「耐力壁」の見分け方

住宅には、解体してはいけない壁が存在します。それが「耐力壁(たいりょくへき)」です。耐力壁は、地震の揺れや台風の風圧といった水平方向の力から建物を守り、構造を支える非常に重要な役割を担っています。もし誤って耐力壁を解体してしまうと、建物の耐震性が著しく低下し、最悪の場合、倒壊につながる恐れもあります。

耐力壁かどうかを判断する最も確実な方法は、住宅の「設計図書(意匠図・構造図)」を確認することです。図面の中に、筋かいを示すバツ印(×)や斜線、構造用合板を示す記号、あるいは「耐力壁」という注記があれば、その壁は解体できません。壁を叩いた音や厚みだけで判断するのは非常に危険です。図面が手元にない、または図面を見ても判断が難しい場合は、絶対に自己判断で作業を進めず、建築士やリフォーム業者などの専門家に必ず相談しましょう。


1.2 マンションの間仕切り壁解体は管理規約を要チェック

マンションで間仕切り壁の解体を検討している場合は、戸建て住宅とは異なる注意が必要です。マンションの壁は、個人の所有物である「専有部分」と、住民全員の共有財産である「共用部分」に分かれています。隣の住戸との境にある壁(戸境壁)や、外壁に面した壁はコンクリートで作られていることが多く、これらは共用部分にあたるため絶対に解体・変更はできません。

専有部分にある間仕切り壁であっても、リフォーム工事に関するルールが「管理規約」で細かく定められています。工事の前に管理組合への届け出が必要だったり、工事可能な曜日や時間帯が制限されていたり、床材の遮音等級に規定があったりします。規約を確認せずに工事を進めてしまうと、近隣住民とのトラブルに発展したり、管理組合から工事の中止や原状回復を求められたりする可能性があります。必ず事前に管理規約を隅々まで確認し、不明な点は管理組合に問い合わせましょう。


1.3 DIYと業者依頼のメリット・デメリット比較

安全性や規約の問題をクリアした上で、いよいよDIYで進めるか、業者に依頼するかを検討します。費用面だけで判断せず、それぞれのメリット・デメリットを総合的に比較することが大切です。

比較項目

DIY

業者依頼

費用

材料費や工具代のみで済むため、安価に抑えられる。

人件費や諸経費がかかるため、高額になる。

仕上がりの質

経験や技術力に左右され、補修跡が目立つなどプロのようにはいかない場合がある。

解体から仕上げまで一貫して行い、きれいで高品質な仕上がりが期待できる。

手間・時間

工具の準備から廃材の処分まで全て自分で行うため、多くの時間と労力がかかる。

全て任せられるため、手間がかからず短期間で完了する。

安全性・専門性

構造に関する知識がないと危険。電気配線や配管を傷つけるリスクがある。

専門知識と経験に基づき、安全に作業を進めてくれる。万一のトラブルにも対応可能。

保証

全て自己責任。失敗した場合の補修費用は自分持ちとなる。

工事に対する保証(アフターフォロー)があり、施工後の不具合にも対応してくれる。

費用を抑えられるのがDIYの最大の魅力ですが、その分多くのリスクや手間が伴います。一方、業者に依頼すれば費用はかかりますが、安全性とクオリティの高い仕上がりが保証されます。これらの違いを十分に理解した上で、ご自身のスキルや経験、かけられる時間などを考慮し、最適な方法を選択しましょう。


2. 間仕切り壁の解体費用を徹底比較

間仕切り 壁 解体

間仕切り壁の解体を考えたとき、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。費用を抑えるならDIY、手間や安全性を重視するなら業者依頼が選択肢となりますが、それぞれどのくらいの費用がかかるのか具体的に知りたいところです。この章では、DIYと業者依頼、それぞれの費用内訳と相場を徹底的に比較し、あなたの計画に最適な選択ができるよう詳しく解説します。


2.1 DIYで壁を解体する場合の費用内訳

DIYの最大のメリットは、業者に支払う人件費がかからないため、総額を大幅に抑えられる可能性がある点です。しかし、すべてが無料というわけではありません。主に「道具代」と「廃材の処分費用」が必要になります。ご自身がどこまで道具を揃えているかによって、初期費用は大きく変動します。


2.1.1 必要な道具とレンタル費用

間仕切り壁の解体には、専用の工具から安全装備まで様々な道具が必要です。すでに持っている工具を活用すれば費用を節約できますが、持っていないものは購入またはレンタルで揃えることになります。特に使用頻度の低い電動工具などは、ホームセンターのレンタルサービスを利用するのが経済的です。




DIYで必要な道具と費用の目安

道具の種類

主な用途

購入費用の目安

レンタル費用の目安(1日)

バール

石膏ボードや木材の解体

1,000円~3,000円

-

ハンマー・金槌

釘抜き・解体

1,000円~3,000円

-

電動ドライバー

ビスの取り外し

5,000円~15,000円

500円~1,500円

丸ノコ・レシプロソー

木材の切断

8,000円~20,000円

1,000円~2,000円

養生シート・テープ

床や家具の保護

1,000円~3,000円

-

安全装備(ゴーグル・防塵マスク・手袋)

身体の保護

2,000円~5,000円

-

これらの道具をすべて購入すると数万円になることもありますが、レンタルをうまく活用すれば1万円以下に抑えることも可能です。


2.1.2 廃材の処分費用

DIYで意外と見落としがちなのが、解体後に出る大量の廃材の処分費用です。解体した壁の石膏ボードや木材、壁紙などは、自治体のルールに従って適切に処分しなければなりません。

主な処分方法と費用目安は以下の通りです。

  • 自治体のゴミ収集: 細かく分解して少量ずつ出す方法ですが、石膏ボードは産業廃棄物扱いとなり、一般ごみとして出せない自治体がほとんどです。必ずお住まいの自治体のルールを確認してください。

  • クリーンセンターへの自己搬入: 自家用車(軽トラックなど)で直接持ち込む方法です。費用は重量に応じて数百円から数千円程度で済むことが多く、比較的安価です。

  • 不用品回収業者への依頼: 手間はかかりませんが、費用は高くなる傾向があります。軽トラック1台分で10,000円~20,000円程度が相場です。


2.2 業者に壁の解体を依頼する場合の費用相場

リフォーム業者に依頼する場合、一般的な木造住宅の間仕切り壁(約5~10㎡)の解体費用は、30,000円~100,000円程度が相場です。この費用には、解体作業費だけでなく、養生費、廃材処分費、諸経費などが含まれています。壁の構造や材質、現場の状況によって費用は大きく変動するため、あくまで目安として考えましょう。


2.2.1 壁の種類や広さによる費用の違い

解体費用は、壁の面積が広くなるほど高くなります。また、壁の内部構造によっても作業の難易度が変わるため、費用に影響します。



壁の構造と費用感

壁の構造・種類

特徴

費用感

木造軸組(石膏ボード)

一般的な木造住宅で最も多い構造。比較的解体が容易。

安い

LGS(軽量鉄骨下地)

マンションやオフィスで使われることが多い。木造よりやや手間がかかる。

普通

コンクリートブロック・レンガ

解体に手間と時間がかかり、騒音や粉塵も多いため高額になる。

高い

電気配線・断熱材あり

配線の処理や断熱材の撤去・処分に専門的な作業が必要。

高くなる傾向

2.2.2 解体後の仕上げ工事にかかる費用

間仕切り壁の解体で最も注意すべき点は、「壁を壊して終わり」ではないということです。壁があった部分の床や天井には跡が残り、隣接していた壁も補修が必要になります。これらの仕上げ工事費用を忘れていると、総額が予算を大幅に超えてしまう可能性があります。

主な仕上げ工事と費用相場は以下の通りです。

  • 床の補修・張り替え: 30,000円~(補修範囲による)

  • 天井の補修・クロス張り替え: 30,000円~(補修範囲による)

  • 壁のクロス張り替え: 40,000円~(隣接する壁一面)

  • 電気工事(コンセント・スイッチ移設): 15,000円~(1箇所あたり)

解体費用と仕上げ工事費用を合わせたトータルコストで予算を組むことが、リフォームを成功させる重要なポイントです。


3. 費用を抑える間仕切り壁の解体DIY完全ガイド

間仕切り 壁 解体

業者に依頼するよりも費用を大幅に抑えられるのがDIYの最大の魅力です。しかし、間仕切り壁の解体は、正しい知識と手順、そして安全への配慮がなければ思わぬ事故や失敗につながる可能性があります。この章では、DIYで間仕切り壁を解体するための準備から具体的な手順、そして失敗しないための注意点までを網羅した完全ガイドをお届けします。安全に、そして確実に作業を進めるための知識を身につけましょう。


3.1 準備するものリスト|工具と安全装備

間仕切り壁の解体DIYを始める前に、必要な工具と安全装備を漏れなく揃えましょう。作業の効率と安全性を大きく左右します。特に安全装備は、怪我を防ぐために必須のアイテムです。ホームセンターなどで購入できるほか、一部の工具はレンタルサービスを利用するのも賢い選択です。

分類

品目

主な用途

基本工具

バール、ハンマー

石膏ボードの破壊、木材の解体

基本工具

のこぎり(手ノコ・電動丸ノコ)

間柱や下地材の切断

基本工具

カッターナイフ、スクレーパー

壁紙(クロス)の剥離

基本工具

電動ドライバー、ペンチ

ビスや釘の取り外し

安全装備

ヘルメット、安全靴

頭部や足元の保護

安全装備

防じんマスク、保護ゴーグル

粉塵や破片から呼吸器・眼を保護

安全装備

厚手の手袋(作業用グローブ)

手の怪我防止

養生・清掃用品

養生シート、マスカー、養生テープ

床や家具の保護、粉塵の飛散防止

養生・清掃用品

ほうき、ちりとり、掃除機、ゴミ袋

廃材の片付け、清掃

3.2 間仕切り壁の解体手順を7ステップで解説

準備が整ったら、いよいよ解体作業に入ります。焦らず、一つひとつのステップを丁寧に進めることが成功の鍵です。ここでは、一般的な木造軸組工法の間仕切り壁を想定した解体手順を7つのステップに分けて詳しく解説します。


3.2.1 ステップ1 周辺の養生と電源の確認

まず、解体する壁の周辺にある家具などを移動させ、床や残す壁を養生シートでしっかりと保護します。解体作業では大量の粉塵が舞うため、マスカーテープで部屋の入り口や隙間を塞ぎ、粉塵が他の部屋に広がらないようにしましょう。そして、作業前に最も重要なのが、解体壁周辺の電気配線の電源を落とすことです。必ず分電盤のブレーカーを切り、検電ドライバーで通電していないことを確認してから作業を開始してください。


3.2.2 ステップ2 壁紙(クロス)を剥がす

カッターナイフで壁紙に切れ込みを入れ、手で剥がしていきます。下地の石膏ボードを傷つけないように、刃を深く入れすぎないのがコツです。剥がれにくい場合は、スクレーパーを使うと効率的です。壁紙は後の廃材処分の際に分別が必要になるため、まとめておきましょう。


3.2.3 ステップ3 石膏ボードの解体

壁紙を剥がしたら、内装材である石膏ボードを解体します。ハンマーで叩いて穴を開け、そこからバールを差し込んで剥がしていくのが基本的な方法です。大きな音と粉塵が発生するため、防じんマスクとゴーグルは必ず着用してください。壁の裏側には電気配線や配管が隠れている可能性があるため、むやみに叩かず、慎重に作業を進めましょう。


3.2.4 ステップ4 間柱や下地材の撤去

石膏ボードをすべて撤去すると、壁の骨組みである間柱(まばしら)や胴縁(どうぶち)といった木材の下地が現れます。これらをのこぎりで適切な長さに切断し、バールを使って取り外します。釘やビスが残っていると危険なので、ペンチなどを使って丁寧に取り除いてください。


3.2.5 ステップ5 断熱材の撤去

壁の内部にグラスウールなどの断熱材が入っている場合は、これも撤去します。グラスウールの繊維は皮膚に付着すると強いかゆみを引き起こすため、長袖・長ズボン、手袋、マスク、ゴーグルを着用し、肌の露出を避けてください。撤去した断熱材は、飛散しないように速やかにゴミ袋に入れましょう。


3.2.6 ステップ6 廃材の分別と処分

解体で出た廃材は、法律や自治体のルールに従って正しく分別し、処分する必要があります。特に、石膏ボードは「産業廃棄物」に分類され、一般の家庭ごみとして捨てることはできません。専門の廃棄物処理業者に回収を依頼する必要があります。木材や壁紙、断熱材もそれぞれ適切に分別し、処分方法を確認してください。


3.2.7 ステップ7 解体後の床や天井の補修

壁を撤去すると、床や天井に壁があった跡が残ります。フローリングが途切れていたり、天井のクロスがなかったりするため、この部分の補修作業が必要です。床材の張り増しやパテによる段差の解消、クロスの張り替えなど、仕上げ工事を行うことで解体作業は完了となります。


3.3 DIYで失敗しないための注意点

DIYによる解体は費用を抑えられる一方、いくつかの重要な注意点があります。これらを守らないと、建物に損害を与えたり、大きな事故につながったりする危険性があります。 第一に、前章で確認した「耐力壁」は絶対に解体しないでください。建物の構造を支える重要な壁であり、撤去すると耐震性が著しく低下します。 第二に、壁の内部には電気配線やガス管、水道管が通っている場合があります。事前に図面で確認するか、慎重に作業を進め、万が一傷つけてしまった場合はすぐに専門業者に連絡してください。 最後に、解体作業は大きな騒音や振動を伴います。事前に近隣住民へ工事の日時を伝え、挨拶をしておくなど、十分な配慮を心がけましょう。


4. プロに任せて安心 間仕切り壁解体の業者依頼のポイント

間仕切り 壁 解体

DIYでの間仕切り壁の解体は費用を抑えられる魅力がありますが、構造上の問題や仕上がりのクオリティ、安全面を考慮すると、プロのリフォーム業者に依頼するのが最も確実な選択肢です。特に、耐力壁の判断に自信がない場合や、電気配線が絡む可能性がある場合は、専門知識を持つ業者に任せるべきでしょう。ここでは、安心して工事を任せられる優良な業者を見極めるためのポイントを詳しく解説します。


4.1 優良なリフォーム業者の選び方

間仕切り壁の解体は、多くのリフォーム業者が対応していますが、業者によって技術力や対応、費用は様々です。後悔しない業者選びのために、以下のポイントを必ずチェックしましょう。

チェック項目

確認するポイント

建設業許可・資格

500万円未満の解体工事に必須ではありませんが、建設業許可や建築士、建築施工管理技士などの有資格者が在籍している会社は、法令遵守の意識が高く、技術的な信頼性も高いと言えます。

施工実績

会社のウェブサイトなどで、間仕切り壁の解体やそれに伴うリフォームの施工事例が豊富に掲載されているか確認します。同様の工事実績が多ければ、様々な状況に柔軟に対応できるノウハウが期待できます。

担当者の対応

問い合わせ時の対応や現地調査での説明が丁寧で分かりやすいか、こちらの質問に的確に答えてくれるかなど、担当者の人柄や専門知識も重要な判断材料です。メリットだけでなく、考えられるリスクやデメリットも正直に説明してくれる担当者は信頼できます。

保証・アフターサービス

工事後の保証制度や、万が一不具合が発生した際のアフターフォロー体制が整っているかを確認しましょう。リフォーム瑕疵(かし)保険に加入している業者であれば、より安心です。

口コミ・評判

インターネット上の口コミサイトやGoogleマップのレビューなども参考にしましょう。ただし、全ての情報を鵜呑みにせず、あくまで参考程度に留め、最終的には自身の目で判断することが大切です。

4.2 費用を正確に把握する相見積もりのコツ

適正な費用で工事を依頼するためには、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が不可欠です。最低でも2〜3社に依頼し、内容を比較検討しましょう。その際、単に総額の安さだけで判断するのではなく、以下の点に注意して見積書をチェックすることが重要です。

  • 見積もりの内訳が詳細か:「工事一式」といった大雑把な記載ではなく、「壁解体費」「養生費」「廃材処分費」「下地補修費」「諸経費」など、項目ごとに単価と数量が明記されているかを確認します。内訳が詳細なほど、透明性の高い誠実な業者である可能性が高いです。

  • 同じ条件で依頼する:各社に依頼する際は、解体したい壁の範囲や解体後の仕上げの希望など、必ず同じ条件を伝えましょう。条件が異なると、見積もり金額を正確に比較できません。

  • 追加費用の可能性を確認する:見積もりに含まれていない費用や、工事中に予期せぬ問題(壁内の配管など)が発見された場合の追加費用の有無や対応について、事前に確認しておくと安心です。


4.3 解体工事依頼から完了までの流れ

リフォーム業者に問い合わせてから工事が完了するまでの一般的な流れを把握しておくと、スムーズに計画を進めることができます。

  1. 相談・問い合わせ:電話やウェブサイトのフォームから、リフォーム業者に連絡し、間仕切り壁の解体を検討している旨を伝えます。

  2. 現地調査・ヒアリング:業者の担当者が自宅を訪問し、解体予定の壁の構造や材質、周辺の状況などを確認します。この際に、具体的な要望や予算を詳しく伝えましょう。

  3. 見積もり提示・プラン提案:現地調査の結果をもとに、詳細な見積書と工事のプランが提示されます。内容に不明な点があれば、納得できるまで質問しましょう。

  4. 契約:見積もり内容とプランに合意したら、工事請負契約を結びます。契約書に記載されている工事内容、金額、工期、支払い条件などを隅々まで確認し、署名・捺印します。

  5. 近隣への挨拶:工事開始前に、業者が近隣の住民へ工事の案内と挨拶を行います。騒音や振動が発生するため、トラブルを避けるための重要な工程です。施主も一緒に回るとより丁寧な印象を与えられます。

  6. 着工:契約内容とスケジュールに沿って工事が始まります。まずは、解体箇所以外が汚れたり傷ついたりしないよう、床や壁、家具などをシートで保護する「養生」から行います。

  7. 完了確認・引き渡し:工事がすべて完了したら、担当者立ち会いのもとで仕上がりをチェックします。壁の撤去跡や床、天井の補修箇所などを念入りに確認し、問題がなければ引き渡しとなります。

  8. 支払い:契約時に定められた方法で工事代金を支払います。一般的には、工事完了後に一括で支払うか、契約時と完了後の2回に分けて支払うケースが多いです。


5. まとめ

本記事では、間仕切り壁の解体について、DIYで行う方法と業者に依頼する場合のポイントを網羅的に解説しました。結論として、間仕切り壁の解体は、建物の構造に影響しない「非耐力壁」であり、マンションの管理規約などで禁止されていなければDIYも可能です。

DIYの最大のメリットは費用を抑えられる点にありますが、耐力壁を誤って解体してしまうと建物の安全性に深刻な影響を及ぼす危険が伴います。また、工具の準備や廃材の処分、解体後の補修など、多くの手間と時間、そして専門的な知識が必要になることも事実です。DIYに挑戦する際は、この記事で紹介した手順と注意点を必ず守り、安全を最優先で作業してください。

一方、少しでも作業に不安がある方や、解体後の美しい仕上がりを求める方は、プロのリフォーム業者に依頼することをおすすめします。費用はかかりますが、安全性と確実性が高く、面倒な手続きや後片付けまで一貫して任せられる安心感があります。業者に依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行い、費用とサービス内容を十分に比較検討することが、後悔しないための重要なポイントです。

間仕切り壁を解体すれば、開放的で使いやすい空間が手に入ります。ご自身のスキル、予算、そしてどこまでの完成度を求めるかを総合的に判断し、最適な方法で理想の住まいを実現させましょう。

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